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ゼロックス・スーパーカップ 浦和-G大阪(0-4)

一言でいって、現時点での両チームの完成度の差が残酷なまでに内容と結果に表れた試合であった。
浦和の出来は、まるでアメリカ戦でのU-22そのままを見ているようで、闘莉王がいないせいもあるのだろうが3バックの押し上げが鈍く、鈴木と阿部の間をドリブルでやすやすと抜け出されてミドルを決められたガンバの2点目のように、誰が当たりに行って誰がカバーするのかという役割分担もあいまいで、バイタルエリアでの攻防に完敗してしまっていた。
攻撃でも、小野と平川の両サイドが後ろに押し込められて3トップとの連携がまるで無く、結果的に前線からのプレスをかける事が出来ずにガンバの中盤から自在にボールを散らされて次々にサイドを破られてしまっていた。絶好のカウンターの場面でイージーなパスミスをしているのを見ても、パスコンビネーションの完成度の低さが感じられた。
ガンバはそれこそ浦和の裏返しで、コンディションが良いのか終始前線からのプレスやチェックを怠らず、橋本と明神の新ダブルボランチが走り回って浦和のカウンターを未然に防ぎ、CBも高い位置に陣取って非常にコンパクトな陣形を維持していた。しかも、ユースからの新戦力である安田の出来が素晴らしく、守備ではまだまだ課題はあるものの、攻撃での非凡な能力を見せ付けていた。
ブルズカップでの疲労は残っているだろうし、開幕まであと1週間があるとは言え、浦和にはACLでの過酷な戦いがすぐそこに迫っているわけで、この試合での反省点を早急に生かすことが求められる。ガンバはとりあえず開幕にむけての不安は無いだろうが、これに安心せずにバレーら新戦力とのさらなる融和に取り組んで行きたいところだ。

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