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イタリア・セリエB第20節 ユベントス-バーリ(4-2)

ユーベファンの熱烈な要請の結果(?)今節から始まった、審判スキャンダルによってBへの降格を余儀なくされたユベントスの試合中継。相手は現在8位のバーリだが、勝ち点差はわずかに7しか無いという大混戦の状況下での試合。
試合を見る前までは、Bに落ちたとは言えトレゼゲ、デルピエロ、ネドベド、カモラネージという反則級の攻撃陣を擁するユーベに対して、バーリがガチガチの守備で対抗しながらも最後はユーベの粘り勝ちで勝利、といった退屈な展開を予想していたのだが、試合開始早々にバーリに点が入ってしまったせいか、意外に点の取り合いになってしまった。
それは、ユーベのピッコロとジャンニケッダのCBコンビに安定感がないのも原因で、流れたボールがゴールラインを割ると見切ってしまったところを拾われて折り返され、バーリのサントルーヴォにドフリーで決められた先制点の場面を始めとして、ラインコントロールとマークの受け渡しがあやふやで、何度もゴール前で相手をフリーにしてしまう場面を作ってしまっていた。
ただ、さすがにBのチームはAに比べると相当にナイーブで、バーリは先制したにもかからわずその後も自陣に引きこもらずに積極的に押し上げていたし、守備の場面でも容易にスペースを空けてしまってデルピエロらにやすやすとPA内でドリブルを仕掛けられたりと、Aの下位チームであればユーベとのアウェイ戦では間違ってもやらないような戦い方をしていたのが新鮮で面白かった。
ユーベも、現在の置かれた状況を考えたら実際は相当に深刻なのだろうが、ピッチとスタンドが近いスタジオコムナーレの雰囲気と相まって、試合を見る限りでは選手は結構楽しそうにプレイしていたのが印象的だった。特にデルピエロなんかは、Aの試合じゃPAの中に入るまでにマークで潰されてしまう事が多かっただけに、ここまで彼のテクニックを堪能する事も無かったしね。
6万人の観客を集めたと言われるナポリとの試合が既に終わってしまっているのが残念だけど、ナポリも現在2位だし今度は両方セリエAで見たいね。

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