イングランド・プレミアリーグ第24節 アーセナル-マンチェスターU(2-1)

両チーム共にベストメンバーに近い陣容が揃ったのと、アーセナルがこの試合に負けるとほぼ優勝の望みが無くなってしまう瀬戸際となったホームゲームだけに、白熱した展開が期待されるこの試合。アーセナルはアンリとアデバヨールの2トップ、マンUはルーニーとラーションのコンビが先発。
前半の序盤こそ、ルーニーとラーションが激しく動いてポストプレイをこなすマンUが試合を支配したが、その後はアンリやロシツキーの素早い動き出しを中心にアーセナルがやや押し気味となり、その後は互いに素早いパス回しからドリブルを交えてチャンスを作りあい、一進一退という感じで前半は終了する。
そして後半になると、いきなり先制点がマンUに。サイドへの素早い展開からエブラの高速クロスがDFに当たり、若干コースが変わったところをルーニーがうまく頭で押し込んだ。
その後はアーセナルが当然攻勢を強めるものの、強引な攻撃が目立ってしまってかえってミスが多くなり、マンUもルーニーですらゴール前に戻って守備をするぐらいに守りを固めたので、これはアーセナルも一巻の終わりかなと思われたのだが、83分に右サイドでロシツキーが粘ってつなぎ、そこからのクロスが流れたところをファンペルシがゴールネットの上に蹴り込む技ありのゴールで追いつき、最後はロスタイムにまたもクロスからアンリがヘディングを決めてアーセナルが起死回生の大逆転を果たした。
誰一人ボールを持って出しどころを探しつつウロウロする事など無く、非常にスピーディーなパス回しとドリブルの応酬となり、試合中のチャンスの数も非常に多く、これだけワンタッチでのパス回しが早いと、いくらプレスをかけてもボールはゴール前まで簡単に運ばれるものなんだなと再認識。決まった3点のゴールも全て美しく、プレミアの魅力がぎっしり詰まった試合だった。しかし同じ首位争いなのに、リバプール対チェルシーとここまで内容が違うのか本当に不思議だ(笑)。