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欧州CLグループC ガラタサライ-ボルドー(0-0)

それにしても、稲本がこの場所にいるのがどうにも不思議でしょうがない(笑)。と言う戯言はともかく、現在ガラタサライがリーグ戦で苦戦している理由がよく分かってしまう内容の試合であった。
まず、選手間のコンビネーションがまだろくに作られていない上に、ラインの上げ下げやプレスの統一された意識や動きのメリハリが無く、中盤の組み立てもチャンスメイクもSHのハサン・シャシュに頼りっぱなしで、そのハサン・シャシュのプレイスタイルも悪いときの中田のように、ボールを持っては一旦こねては変に狙った一発パスを出すような具合で、たまのカウンターやサイドアタックでチャンスを作る以外は、チーム全体での狙いや崩しといったものがまるで見られない状態であった。
対するボルドーも、そんな感じでグダグダな内容のガラタサライに対して、ドローで行けば御の字と変に悟っていたのか、ほとんど攻勢には出ずにカウンターを狙うのみの、ひたすら消極的なサッカーに終始してしまったので、トルコホームの試合とは思えないぐらいに、心身ともに動きの少ない試合を90分間見るはめになってしまった。ボルドーホームでは間違いなく全く違うチームになるだろうが、勝ち点2を「失った」とも言えるこの結果が響かなければいいのだが。
稲本については、おそらく監督からの指示があったのだろうが、特に前半はほとんどDFライン前のバイタルエリアから動くことなく、地味にスペースを埋めては近くの味方にパスを出すプレイに終始していた。後半になってようやく調子が出てきたのか、サイドの深いところへ長いパスを何度か出してはいたものの、ボランチの相方であるイリッチがやたらとあちこち動き回るために、結局はバランスを取るポジショニングを続けざるを得なかった。まあ、他の選手にあまり組み立てが期待できないだけに、調子が上がるまでは今のように守備重視で展開パスを出していたほうがいいのかもしれない。

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