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スコッチ・プレミアリーグ第5節 セルティック-ハイバーニアン(2-1)

カウンターを得意にしているという事でセルティックが毎年苦手にしているハイバーニアン相手の試合だが、例年にも増してチームの完成度に不安があるセルティックらしく、とりあえず攻めに出ながらも堅く守る相手を崩せず、しっかりカウンターから先制点を奪われるお約束の展開で始まってしまった。
シーズン開始から同じ事を書いているのでいい加減飽きてくるのだが、FWのミラーがどっしりキープできるタイプじゃないので、中盤やパートナーのズラウスキと息が合わず、キープしきれないのでボランチとDFが押し上げられず、レノンとピアソンのボランチ陣はダイナミズムでも展開力でも物足りなく、ハイバーニアンのDFラインの高さとポジションバランスの良さのためにセカンドボールを支配する事が出来ず、ホームのサポーターも不満一杯のサッカーになってしまっていた。
それがようやく変わって来たのはセルティックが失点してからで、中村も積極的に中に入ってボールを受けようと言う姿勢が見られるようになり、各選手がそれぞれ少しずつ主体的な姿勢を見せ始めるようになってからはセカンドボールを支配できるようになり、新加入のフェネホール・オフ・ヘッセリンクが後半7分に投入されてからは、さらにしっかりと前線に起点が作れるようになったためにズラウスキの役割がはっきりし、ハイバーニアンの運動量が落ちた事もあって何とか逆転勝ちを手にする事が出来た。
セルティックのパスワークの要であったペトロフに移籍話が絶えない以上、パスよりも長いボールをヘッセリンクに当ててそこからのこぼれ球を一気にチャンスにつなげるサッカー以外にセルティックがCLで取り得る手段は無く、それに対して中村やマクギーディといったテクニシャンが対応して行けるのかどうかがカギを握りそうである。
中村もさすがにここで負けたら危ないという意識が強かったのか、いつものようなサイドに流れてパスを出してはボールより後ろに下がるような他人任せのプレイではなくて、自分から中に切れ込んで積極的に狭いエリアでボールを受けようと言う姿勢が見えていたのは非常に嬉しい点だった。その分、フィジカル勝負をかけられてキープに失敗して逆襲を食らう場面も多かったのだが、それもリスクチャレンジの結果であるわけで、その積極的な姿勢をどんどんと続けていって欲しいところである。

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