J1第19節 磐田-千葉(3-1)

つくづく、走らない千葉は普通以下のチームになるな、と実感するしかない試合だった。
千葉は前半18分に磐田のキムが一発退場するプレゼントをもらいながら、10人の磐田に走り負けて相手を押し込みきるような攻撃が出来ず、後半早々に先発2トップを引っ込めてしまった磐田の消極的な采配を利する事も出来ず、守備の戻りが遅いために何度も磐田の危険なカウンターを食らい、最後は1トップに張ったボランチの福西をも止められずに負けたのはあまりにもみじめだった。
とは言え磐田の守備が特別素晴らしかったわけでなく、磐田は守りに人数をかけていた割には相変わらずDFラインは簡単にPA内までずるずると下がっていたので、鹿島のように前線の選手がDFラインにギャップを作るような細かい動き出しをすれば簡単に穴が開いたはずだったのに、代表組の巻と羽生の動きが非常に悪く、人が混んでいる中にクロスをむやみに上げるような単調な攻撃に終始してしまっていた。
8月に入ってから6試合目、代表戦を入れると7試合目というスケジュールに、代表戦によって心身共にもたらされた疲労とストレス、突然の監督交代による精神的な動揺があった事は確かだろうが、誰かとは違ってオシムの場合は身内には厳しい査定を設けるだろうから、Jで気の抜けたプレイをしているとすぐさま代表の座からは遠のいてしまうんだと、しっかり反省して次の試合に活かせるかどうか。もし自分がこの試合だけを見て両チームから代表を選ぶなら、巻よりも前田になるし、山岸よりも太田になるだろうからね。
逆に磐田は気持ちでもぎ取った勝利だった。まあ、監督が結構ジーコスタイルっぽい感じがあってこれからもいろいろと苦労が多いかもしれないが(笑)、ジーコスタイルも若手を育てるには悪くない方法ではあると思うので、サポーター的には長い目で見ていくのが吉なんじゃないかなと思った次第。