今日の戯言

オシム監督が就任してから初めての公式戦となったイエメン戦ですが、一夜明けたマスコミのスタンスとしては、どうやら「怖いオシム」というイメージで統一されているようですね(笑)。
テレビの中継でもやたらと「怒ってます」と言われ続けていましたが、日頃はマスコミを煙に巻く発言が多いオシムも、やはり代表の公式戦ともなるとストレートな感情が出てしまうのか、試合後の会見でも会見の時間を延長してまでかなりはっきりと不満点を口にしていましたね。
まあ私にしてみれば、まだまだオシム体制になって間もないし、じっくりと長い目で見ていけばいいんじゃないかと思ったりもするのですが、実際に監督をしている方からすれば、選手がクラブでやっていないプレイを代表でさせる事の難しさというものを改めて実感しているのかもしれません。浦和や川崎ならともかく、ガンバや鹿島になると相当カラーが違いますからね。
昨日も書いた事ですが、いくら千葉の選手がオシムサッカーを理解しているからと言っても、千葉の選手が千葉のプレイをしただけでは世界とは勝負できないわけであって、海外組・国内組を全部含めた中で、世界に通じる才能がある選手が千葉のような動きを出来るようになった時が、本当のオシムジャパンのスタートとなるのでしょう。
ジーコジャパンやJリーグでやってるサッカーとオシムサッカーのギャップ、ドイツ組と若手国内組との技術や経験のギャップといったものを、性急に内容と結果を求めるマスコミや一般ファンの注目の中で、どうやって素早く埋めていく事ができるのか。そのあたりが今後注目されるべき点になるでしょうね。