ツールドフランス第12・13ステージ

ピレネーとアルプスの山岳地帯の間をつなぐ合間のステージではあるが、場所が南仏で猛暑とあって、マイヨジョーヌのランディスを擁するフォナックが最初から逃げを容認する気配であったために、あっさりと逃げの選手が勝利を収めてしまう結果となった。
第12ステージでは9分遅れのポポヴィッチが逃げの中にいただけに、集団も何とか最後は4分半まで詰めたものの、今年最長の230kmの距離があった菜13ステージではとうとう逃げに対して30分も遅れてしまい、1分30秒の差でこのステージで2位に入ったペレイロにマイヨジョーヌを奪われてしまったのは、どうにも締まらない失態であると言えるだろう。
まあフォナックにしてみたら、ラルプデュエズの頂上ゴールステージを明後日に控えて、結果的に再び集団をコントロールする義務を手放す事が出来たのだが、昨年までのディスカバリーチャンネルチームの働きを思い浮かべると、いくら戦国ツールだからとは言え、フォナックにはもうちょっと優勝候補筆頭の選手がいるチームなんだという矜持を見せて欲しかったというのが正直なところだ。
次の14ステージは合間と言えど途中に2級山岳を2つ含むステージだけに、いきなりマイヨジョーヌが降ってきた形となったケースデパニャチームがどこまで逃げに抵抗して頑張れるかどうか、既にリタイアしたとは言え優勝候補のバルベルデがいたチームとしてのプライドを見せて欲しいところである。