今日の戯言

いやだからそんな事は8年前に誰かさんが口うるさく言ってたわけで。
しかし、このジーコジャパンは4年前と比べても実はあーだったこーだったと言い訳の多いチームになってしまってますねえ。まあジーコとて世界レベルでの真剣試合はこれが初めてだったわけで、ただの親善試合の延長であるコンフェデを世界基準と勘違いしてしまった後悔もあったんでしょうが、つくづくジーコにサンドニが訪れなかった事が悔やまれますよね。
そして言い訳と言えば、ブラジル戦後の涙やスポニチのこのシリーズで「一人だけ戦った中田」のイメージが作り上げられつつあるようですが、私はどうにも違和感を感じてしまいます。
ローマやボルトンでサブの選手としての苦汁を舐め、それでも試合に出た時のために常にコンディションを整えていた中田。この大会でも猛暑の中最後まで落ちない運動量で崩壊寸前のチームを支えていたのは偉大と言うしかありません。
しかし、ジーコジャパンでの中田の立場はスタメン保証という特権と完全な自由を与えられていたわけで、それが選手個々のコンディションや相手がどこだろうがスタメンの序列は変わらず、かと言ってキャバクラでストレスを発散する事も出来ないサブ組の絶望に、いったいどこまで中田の声が届いたのか。
中田とて、ジーコの選手起用や練習方法といった問題に気付いていなかったはずはありません。しかし、nakata.netTVなどでもジーコに対する共感はあっても批判は一切なしで、話すのは選手の自覚や戦術的な方向性のみについてばかり・・・確かに選手全てが中田のようなプロ意識を持てればジーコジャパンは強くなったのかもしれませんが、そんな事は不可能である事は明らかだったはずです。
どこかで現実と向き合って根本的な解決の方向を探り、必要であればジーコやカピタンと対決する、それが出来るのは日本選手の中では中田だけだった。しかし彼は最後までその方向には目を向けず、選手にのみ怒りの矛先を向けてしまった。結局、中田も「自由の幻想」に踊らされてしまっていただけなんでしょうか。
さて、妄想はこれくらいにして・・・と言いたいですが、十八さんからこんなメールをいただいたので妄想の続きを(笑)。

現在、オシム歓迎論や確定報道が新聞各紙で流れたりしていますが、これが万が一「失言」が原因で実際にオシムに断られたらどうなるのでしょうか。
例の失言で断られたら、既に一般紙やワイドショーでも大々的に取り上げられている以上、サッカーファン以外も含めた世間全般で、機密情報を守れない馬鹿会長や老害などという、大きなイメージダウンは必須だと思うのです。そしてスポンサーもそのような失態は歓迎しないと思うのですが。
川淵会長はそれでも自分は生き残れると踏んでいるのでしょうか?
それとも、オシムが国内の記者やサッカー関係者にどのような評価をされているかあまり知らず、彼の考えを越えてフィーバーしてしまってるのでしょうか?

もしカピタンがオシム以外の監督を望んでいたのが本当であれば、会見の時点でいろいろと外堀を埋められていて相当追い詰められていたと考えてもおかしくありません。そこで会見で暴露する事によって一気に事態を混沌とさせ、オシムに断られて右往左往する技術委員会に対し、最後に自分の奥の手であるビッグネームを出して復権(笑)といったジーコパターンを夢見ているのかもしれませんねえ。
実際、芸能週刊誌を別にすればメジャーマスコミからは責任問題は消し飛んでしまいましたし、カピタンにとっては実より名を取ったという事になるのでしょう。まあカピタンがオシムを過小評価しているのは確かっぽいので、オシムがオファーを受けるにしても断るにしても、辛酸は今後きっちりなめてもらう事になるのも確かなのでお手並み拝見、ですなあ。