ドイツW杯グループF 日本-ブラジル(1-4)

日本にとっては奇跡の2乗が必要な3戦目、日本はGK川口、DF三都主、中澤、坪井、加地、MF小笠原、中田、稲本、中村、FW玉田、巻と3人を入れ替え、ブラジルはロビーニョとロナウドになったのを始め、シシーニョ、ジュニーニョ、ジルベルト・シルヴァ、ジルベルトなどの多くのサブが出場した。
眠いし、もうそんな気力も無いので得点経過については省略。まあ一言で言えば、選手は本当に良く頑張ったけど、ジーコジャパンじゃこの辺が限界だろうな、というところに尽きる。
高い位置から連動したプレスをかけたり、とにかく1対1で負けないように体を張って止めるような守備をせず、最後はCBが一人余るようなポジションを取るのでラインは低いままでボールを取っても自陣ゴール前でつなぐ事も難しく、ブラジルが日本陣内でボールを回してCBが左右に振り回されて最後は精度の高いシュートがドカン、いくら川口が神がかっても、こういう守備をしていたのではブラジルの得点を防ぎきるってはどだい無理な話である。
ただ、攻撃という面では、ボールが低い位置でしか取れず、中村が相変わらずの絶不調だった割にはチャンスまで持って行けていたので、やはり日本の中盤はそれなりの能力があるのだと再確認させられた。それだけに、世界レベルに無いことがずっと前から分かりきっていた、FWとDFをMFでいかにカバーするか、という主眼で戦術が語られるべきだったのだが、それが「自由なら無限の可能性」といったまるで根拠の無いチーム作りを推し進めた、ジーコ&カピタンの罪は計り知れないぐらいに重い。
3試合で勝ち点1、得点2、失点7、グループF最下位。宮城でのトルコ戦の後に、全ての責任を監督に押し付け、4年間ひたすら現実逃避してきた結果がこれである。
今度はJリーグに責任転嫁しないで、脳みそあるんならしっかり現実を見て己を恥じて、ちゃんと独断専行で監督を選んだ責任は取りましょうね。

●採点


  • 川口 5.5 よく働いたが、ミスを無くさないと真の一流とはなれない。

  • 三都主 5.5 アシストは良かったがザルとマッチポンプは相変わらず。

  • 中澤 5 宮本の仕事までこなしていたのは気の毒だったが。

  • 坪井 5 縦には付いていけたが横で揺さぶられた。

  • 加地 6 ブラジル相手に立派な出来。オファーが来るといいね。

  • 中村 4.5 この大会はとことんダメだった。

  • 中田 5.5 この大会はとことん狙いすぎた。

  • 稲本 5.5 ダイナミズムは見せたが。キープと判断をもっと早く。

  • 小笠原 5.5 よく走って攻守のつなぎとなった。

  • 玉田 6.5 FWの仕事をした。得点以外はダメダメだったけど。

  • 巻 5 頑張っていたけど空回りだった。

  • 中田コ 5.5 あの時点で何かをしろってのが無理な話。

  • 高原 - 

  • 大黒 5 チャンスはほとんど作れなかった。

  • ジーコ 5 最後の運を見させてもらったよ。後はカピタンを道連れに頼む。