ドイツW杯グループE イタリア-チェコ(2-0)

全てのチームに勝ち抜きの可能性があり、1位通過しないと相手がブラジルになるという、首位のイタリアとて楽ではないグループの最終戦。イタリアはジラルディーノの1トップの下にトッティとカモラネージが並ぶ4-3-3、チェコはコラーが負傷、ロクベンツが出場停止でバロシュが1トップになった4-1-4-1の形。
試合は点差だけ見ればイタリアの余裕勝ちではあるのだが、チェコはガーナ戦の悪評がウソのような素晴らしさで、最後は力尽きたものの守備の集中力と粘り、気迫はどこぞの国とは比較にならず、攻撃でもネドベド、ロシツキーの2枚看板のスピードと運動量、テクニックは際立っていて、トッティがまだ本調子ではないイタリアをしのぐ勢いがあった。
が、チェコのシュートはことごとくブッフォンに弾かれてしまい、ネスタと交代で入ったマテラッツィにヘッドを決められ、前半ロスタイムにはポラクが2枚目のイエローで退場と、とことんチェコには運が味方してくれなかった。10人になった後半でも、献身的な裏への飛び出しとそこにつなぐ正確なパスで度々イタリアを脅かしたのだが、最後には力尽きて浅いDFラインを真っ二つに破られてピッポに2点目。これでチェコのW杯は終了した。
イタリアは、らしいっちゃあらしい試合で無事1位通過を決めはしたが、決勝トーナメントを勝ち上がるには、トッティとトニのFW陣の復活が不可欠だ。ネスタが怪我で退いて守備面では不安を抱えているだけに、ヒディンクマジック炸裂のパワープレイ・オージーをなめてると痛い目に合うかもしれない。