サイトアイコン 旧閑ガゼッタ

ドイツW杯グループA ドイツ-エクアドル(3-0)

結果だけ見ればドイツの圧勝ではあったが、試合の内容ではそれほどエクアドルと大きな差があったわけではなく、ドイツがエクアドルと決定力の差を見せ付けて着実に追加点を重ねていった形となった。
エクアドルは、2戦目からスタメンを5人入れ替えた影響もあったのだろうが、それ以上にドイツのハードな当たりにパスをゆっくり回す自分たちのリズムを崩され、しかも先制点を早々に奪われてしまったためにらしくない早い攻撃を選択せざるを得ず、それが結果的に守備のバランスを崩して追加点を重ねられる原因となってしまった。
まあ、できればイングランドとは当たりたくないドイツとは違って、エクアドルにしてみたら次の相手がイングランドだろうがスウェーデンだろうがそれほど大きな違いは無いはずなので、ここで負けることはあらかじめ折込済みなのだろうが、フィジカル攻撃に弱い弱点を見せてしまったのは戦略的にはちょっとまずかったんじゃないだろうか。次のイングランドはドイツと似たサッカーをするだけに、この試合を糧にしてどういった対策を練るかにかかって来そうだ。
ドイツは内容的にはそれほど素晴らしいものを見せているわけではないが、とにかくクローゼが冴えまくっているのが本当に心強い。日本からするとただうらやましい限りである。しかし、2002年の時点ではそれほどストライカーらしさは無かったんだけど、凄い選手になったもんだ。そして守備も安定してきた事で、だんだん穴の無いチームになって来た印象がある。問題は高い個人技で1対1での攻撃にさらされた時だと思うが、次の相手がスウェーデンなのでさほどの心配は無いだろう。とは言え、チーム力としては互角だとは思うので、いかにホームの地の利を生かせるかというところか。

モバイルバージョンを終了