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ドイツW杯グループA エクアドル-コスタリカ(3-0)

この試合でエクアドルが勝つと、グループAは早々に勝ち抜きチームが決まってしまう試合だったが、内容的には大した波乱も無くて実力に勝るエクアドルが難なくコスタリカを下した格好となってしまった。
試合は序盤こそコスタリカがプレスをかけて攻勢に出たものの、エクアドルは黒人特有の懐の広さでボールを足元につなぎつつキープし、コスタリカの守備がボールサイドに寄るとサイドチェンジを入れて守備の薄いところを突くといった、南米らしい狡猾な攻めで要所で得点を決め、徐々にコスタリカの勢いを殺いでいったのは見事な試合運びと言うしかなかった。守備面でも、4バックがきちんとゾーンを作って適切な上げ下げをし、まるでどこぞのチームを見ているかのように、コスタリカが攻め急いだ挙句にコントロールミスをしてしまったボールを、終始うまくからめ取ってマイボールに出来ていた。
逆にコスタリカは、早い時間にエクアドルが先制してしまったために相手に引かれてドイツ戦での得点のカギとなったスペースを失い、そこからエクアドルがボールをゆっくりキープして上がってくるために高い位置でボールを奪うことが出来ず、後ろからひたすらワンチョペに長いボールを集めて何とか点につないで欲しいというような攻撃しか出来なかった。
以前に日本がコスタリカと対戦したときは、もっときっちりとボールを回していたような覚えがあるのだが、やはり勝ち点3が絶対条件と言うプレッシャーから来る焦りと、エクアドルとの地力の差が内容に反映されてしまったところはあるのだろう。下手をするとと言うか、今のままでは日本はクロアチアに対してコスタリカのような結末になってしまう可能性は低くないだけに、相手にペースを握らせない戦略と気迫を期待したいところである。

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