ドイツW杯グループF 日本-オーストラリア(1-3)
とにもかくにも日本の開幕戦、スタメンはGK川口、DF中澤、宮本、坪井、MF三都主、中田、福西、駒野、トップ下中村、FW高原、柳沢。オーストラリアはキューウェルが前線に復帰してビドゥカの1トップの下に入るような形。
試合はオーストラリアが3バックのマンマーク気味に守ってきた事や、初戦ならではの固さやピッチの暑さもあってか、それほど両チームともに前からは行かない試合運びで始まる。が、日本がビドゥカのポストプレイとファールからのセットプレイを警戒するあまり、ポストプレイからの展開に神経が行き過ぎて、どうしても下がった位置での守備が多くなってオーストラリアにPA付近でボールを回されるような場面が続く。
日本はそれをしのいだ以降は徐々に中村を経由した展開が出来るようになり、26分には右サイドでキープした中村のふわりとしたクロスが相手GKと日本FWが交錯している合間にゴールに吸い込まれ、日本はラッキーな先制点をゲットする。当然、そこからはオーストラリアがボールを支配する展開にはなるのだが、日本はPAの前にきっちりと人を固めて守り、相手のミスを誘ってカウンターという形を作り始める。が、日本も疲れがあるのかつなぎの部分で必ずミスがあり、好機をシュートになかなか持ち込めないままに前半を終了する。
後半になるとオーストラリアはパワープレイ気味に攻めに出るようになり、16分にはケネディまで入れて力押しに出るのだが、日本も注意深いマークを欠かすことなく、オーストラリアに徐々に疲れが出たこともあって後半39分まで日本は無失点で切り抜けていたのだが、ここでロングスローから川口が飛び出したところのこぼれ球をケイヒルに押し込まれ、ロスタイム近くになって福西のフリーでのシュートが枠をわずかに外れ、逆にケイヒルにゴールポストに当たって入るシュートを決められる運命のいたずらがあり、その後3点目を決められて万事休す。
日本は運にも助けられたが全体としてオーストラリアの高さに対して後半30分過ぎまでうまく守っていたと言え、守備に対してあまり文句を言うつもりは無い。とにかく今日の敗因は、先制点後に何度もカウンターのチャンスがあったにもかからわず、得点を決められなかった攻撃に尽きる。中田や中村もマークされていたとは言え、とても合格点を付けられる出来ではなかった。しかしもっと言いたいのは前が疲れて追えなくなったにもかからわずに前線を変えなかったジーコ采配だが・・・
とにかく、これでクロアチア戦は勝ち点3を取るしかなくなった。選手の開き直りに期待するしか無い。
●採点
- 川口 6 39分のあれが無ければ8点だったんだがなあ・・・
- 中澤 6 ビドゥカとは互角の戦いを見せてはいたのだが。
- 宮本 6 体格で苦しいながらも必死ではやっていたが。
- 坪井 5.5 不運な怪我だがプレイ振りは不安定だった。
- 三都主 5 運動量は良かったが攻撃のミスが多すぎ。
- 中田 5 狙いすぎという本気モードの悪い面が出た。
- 福西 6 まずまずの落ち着きを見せていた。
- 駒野 5.5 運動量は良かったがクロスの精度が・・・
- 中村 5.5 得点以外はオーストラリアの削りに参っていた。
- 柳沢 5.5 得点を入れることが彼の仕事ではないとは言え・・・
- 高原 5 今日は彼の日ではなかった。
- 茂庭 6 急遽の出場ながらまずまずの守り。
- 小野 5 試合勘の無さが2失点目の守りに出てしまった。
- 大黒 -
- ジーコ 4 交代が遅い上に失敗。手腕はヒディンクと比べるまでもなく、頼みの運も無くなったのではどうしようも無い。
-
前の記事
ドイツW杯グループA ドイツ-コスタリカ(4-2) 2006.06.11
-
次の記事
今日の毒吐き 2006.06.13