ドイツW杯グループA ドイツ-コスタリカ(4-2)

昨日はテレビを見られる時間になったら既にイングランドの試合が始まっていたのでそちらを優先してしまったが、一応開幕戦についても簡単に。
まあ点差だけで言えばドイツの圧勝ではあるのだが、ドイツの得点のうち半分が滅多にお目にかかれないスーパーミドルであり、相変わらずドイツDF陣のラインコントロールが不安定でみすみす2点を簡単に与えてしまった事を考えると、バラックが抜けているとは言え、現時点では翌日に凡戦を見せたイングランド以上のチーム力は感じられなかった試合であった。
コスタリカは開幕戦で浮き足立っていたところが大きかったのだろうが、2得点の場面以外は終始5バック状態でドイツの攻勢に押され続け、チームとして押し返すような時間帯を持てなかったのは非常に残念だった。イングランドの試合に比べると長袖の選手もいるぐらいに涼しく、ドイツのプレスが最後まであまり落ちなかったのもコスタリカにとっては不運だった。
ドイツにとっての明るい材料は、やはりバラック抜きでとにもかくにも結果を出した事で、他の選手にとって大きな自信がついた点だろう。代役として入ったボロフスキはさほどの存在感を見せられなかったが、その分各自が忠実に守備をこなし、サイドのポジションチェンジで攻めるといったドイツらしい献身性でしっかりとカバーできていたと言える。
それだけに、日本戦でも見られたようにただ高いラインを取ろうとするだけで裏をとる動きに対応できない&対応しても他の選手がまるで連動していないDF陣の情けなさは際立っていた。ここを大会中に修正できるのかどうかが今後のドイツの行方を左右することは間違いないだろう。