今日の戯言

今日は、イランと対戦したクロアチアのテストマッチをじっくり見ていました。そこで見えたクロアチアの戦い方の特徴は、とにかくひたすらリアクションに徹したサッカーだと言うことです。
中盤やDFに物凄く展開力があるわけではなく、トップ下のクラニチャルもクロアチアサポーターからブーイングが出るのも分かる消えっぷりで、彼らにボールを持たせてもそれほどの恐ろしさというものはありません。しかし、いざ相手側のボールになると、ぐっとラインを上げてプレスをかけ、さらにFWが後ろからチェイスする全員守備でボールを奪い、素早くバビッチ・スルナの両WBやサイドに開いたFWプルソに展開し、そこからのクロスに2~3人が一気に飛び込む破壊力抜群の攻撃を見せてきます。
当然、そうなるとクロアチアとの試合のカギは、いかにして相手の守備を交わしてDFラインの裏を突けるかどうか、相手の時間帯になった時にクロアチアの強みであるサイドからの攻撃を止められるかにかかって来るのは間違いありません。幸い、クロアチアDFのスピードはドイツとたいして変わらないので、日本がドイツ戦で見せたような早いパス回しが発揮できれば、それほどチャンスメイクに苦労することはないように思います。
ただし、それにはDFのつなぎのミスを無くす事と、相手のプレスが効いている時間にはサイドを引き気味にしてロングボールを使うことも考えるなど、その場その場でのチームに共通した状況判断が必要とされるのは確かでしょう。クロアチアが初戦でブラジルに勝つ可能性を考えると、日本戦では最初から飛ばしてくる公算が高いので、ドイツ戦のようなミスを犯さずにきっちりと守り切ることが出来るかどうかも重要になりそうです。