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今日の戯言

高原のフランクフルト移籍が決まったようですね。
このサイトを開いてかなり初期のころに、高原の海外移籍での成功は難しいだろうとのコラムを書いたのですが、残念ながら今のところは不安のほうが的中してしまっている状態なので、何とかして成功を手に入れて欲しいところです。と言っても、今更フィジカルやスピードがアップするはずも無いので、とにかくゴール前での冷静さを身につけることでしょうね。高原は十分それが出来る選手だと思います。
さて、最近はジロの生放送があるおかげで戦評がおろそかになってしまっていますが、一応試合は十分でないまでも何とかちょこちょこ見ています。
今日は松井が出場したフランスリーグ最終戦、リヨン対ルマンを見ていたのですが、なんと8-1という超大敗となってしまいました。ルマンはアウェイで先制点を取ってリヨンに対して引けを取らない内容を見せていたのですが、柏の南もびっくりの(笑)名手プレがパントを相手の背中に当ててしまって跳ね返りがゴールに吸い込まれた2点目、バックパスが相手へのスルーパスとなった3点目で完全にルマンの気持ちが切れてしまいましたね。
とは言え、気持ちの差だけで8点と言う点差はつかないもので、この試合でリヨンが見せていた、マイボールになったら必ずどちらかのサイドの高い位置に選手が走りこんでいる事、その選手にボールが渡れば攻撃のスピードアップサインが点灯し、どんどんとゴール前に選手が入り込む約束事の徹底が、この点差を実現したと言えるでしょう。そして実は、この形はフォーメーションの違いこそあれ、02年のW杯で韓国が見せていたサッカーに大変似ているんですよね。
現代サッカーでは、スペースを作ることと数的優位を作り出すことが得点への必要条件になっていると言えるのですが、それを全盛期のジダンやロナウド、今ならロナウジーニョといった天才の「一人数的優位芸」に頼るのか、W杯韓国のようなマンマークと運動量に頼るのか、チームの戦術的な約束事を徹底させるのか、まずはそういった統一されたビジョンが大事なんだと思います。
それが、今のところというか4年経っても相変わらずジーコジャパンでははっきりしてません。中田はバルサのサッカーを目指しているっぽいですが、果たして代表のどれだけの選手がそのビジョンを共有出来ているのか。監督がビジョンを出さないのであれば、最低限選手の中では統一されていなければお話にはなりません。ここからの半月で、それがどこまでジーコジャパンの中に形成されるのか。そこが、ドイツW杯のカギを握ることになるでしょう。

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