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J2第9節 東京V-草津(3-2)

改修のために客席がまだら模様になっている不思議な様子の国立競技場での試合。
まあとにかく、今の日本では死語(笑)になりつつある「フラット3」を駆使した草津のサッカーにちょっとびっくりしてしまった。ラインの上げ方やブレイクのタイミングはトルシエジャパンほど過激ではないが、守備ではファールを辞さない激しい当たり、攻撃ではボールを奪うとすぐ前へ、遅攻の場合でもWBを含めた中盤でのパス交換からFWの飛び出しに合わせるなど、攻撃面でもかつての代表を髣髴とさせるスタイルを見せていた。
試合は、序盤こそヴェルディのパス回しにプレスが後手に回る事が多く、それがわずか9分の平本の得点につながったのだが、その後は草津のプレスの前にヴェルディは完全に沈黙してしまい、後半に立て続けに太田のゴールで草津が逆転したのだが、プレスチームのお約束である(笑)後半以降のペースダウンが草津にも当然やって来てしまい、後半25分以降はラインと中盤のバランスが崩れ、結局草津はサイドを崩されてのセットプレイと、ラインを上げながらもフリーで中盤からパスを出されたカウンターから平本にハットトリックを与える事となってしまった。
結果的に9分と言う時間での不用意な失点と、後半終了間際のPK失敗が草津にとっては痛かったわけだが、それでも90分を通じては草津の試合と言えたのは確かで、今後組織の錬度が高まって行けば、かなりJ2の中で面白い存在になって来そうだ。ヴェルディは平本の決定力に助けられた面が多く、局面でも1対1には進歩を見せてはいるのだが、どうもサイドチェンジなどのパス展開が小さいのが気にかかる。もっとヴェルディらしいボールをしっかり回してキープするサッカーを見せて欲しいところだ。

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