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欧州CL準々決勝第1レグ アーセナル-ユベントス(2-0)

試合経過については省略するが、一言で言えばアーセナルが強いというよりもユーベがらしくなかったな、という試合だった。
通常のユーベの試合運びでは、アウェイではボールを相手に支配されながらもGKブッフォンを中心にしっかりとしのいでワンチャンスに得点というパターンが多いのだが、1点目は調子に乗った軽いパス回しからヴィエラがピレスに(!)ボールを奪われて最後はテュラムがセスクに股を抜かれて失点、2点目はファールで皆の足が止まったところをつながれて最後はアンリに決められ、とどめはカモラネージとゼビナがやらずもがなの退場と、とうていユーベとは思えない集中力の欠如を感じざるを得なかったのが正直なところだ。
攻撃面でも、この試合では累積警告で欠場のネドベドに代わって左SHに入ったムトゥが完全なブレーキで、攻守に有機的にからむどころかサイドに張りっぱなしで1対1で仕掛けてはボールを取られるといった有様だったのに加え、トレゼゲが終始精彩を欠いて消えてしまい、後方からのパスもミスが多くて何度もアーセナルのカウンターを食らうなど、直前のリーグ戦をパス出来たアーセナルの運動量が最後まで落ちなかったとは言え、あまりにも寂しい出来だったと言える。
今現在の調子の違いと次節にヴィエラとカモラネージが欠場を強いられる事を考えれば、ホームといえどユーベがアーセナルを逆転する事は非常に難しいのは間違いないが、ユーベに比べてアーセナルに穴となっていた選手が全く無かったゆえの今回の結果であっただけに、逆にユーベが団結して慢心のアーセナルにほころびが出ないとも限らないので、まずはどちらに先制点が入るかに注目が集まるところだろう。

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