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フランス・リーグアン第32節 マルセイユ-ルマン(1-1)

相手は伝統ある強豪マルセイユとは言え、欧州戦争いをかけてのライバル順位同士なので、ルマンとしても簡単には負けられない試合。この日は最近のスタメンどおり、グラフィチの1トップに松井、ロマリッチ、ファンショーヌが並ぶ形。
試合は意外にもルマンがプレス合戦で一歩も引かず、オクールとトマのボランチによる素早いチェックからの展開でポゼッションでは互角に持ち込むものの、さすがに相手のプレッシャーもきついのでほとんどPA内へとボールを運ぶ事が出来ない。
かえって、マルセイユの方がボールを奪ってからの早い展開でサイドでの1対1に持ち込み、ルマンの弱点であるSBの個人能力の低さを突いてチャンスを量産する。ルマンも何とかGKプレの好守でしのいではいたのだが、22分に左サイドを破られてからの折り返しをGKが弾き、そのボールを押し込まれて先制を許してしまった。
が、それでややマルセイユも気の緩みが出てしまったのか、34分にマルセイユが前がかりになったところでルマンがボールを奪い、左に抜け出したグラフィチがマークを受けながらもゴール前に折り返し、これをファンショーヌがきっちり合わせて同点に。
後半になると互いに疲れが出て中盤にスペースが空き、マルセイユはやはりサイドからチャンスを量産するもことごとくプレの美技に阻まれ、ルマンも松井がゴール前に一瞬抜け出してのシュートチャンスがあったのだが、足元にパスが入り込んでしまってシュートミスと、両チームともに決定力を欠いたままで試合終了。
ルマンは終始良く守って戦い抜いたが、やはり個人の能力ではマルセイユにかなわず、現状の戦力では良く引き分けられたなというところだろう。松井もチーム同様に派手なプレイこそ少なかったが終始良く走って攻守にからみ、ボールをもらってからの1対1でも何とかして抜こうという工夫が感じられた。足がつってからは走れなくなったのか1トップの位置に置かれたのはちょっと笑ってしまったが、本人にとっても大変良い経験になった試合に違いない。

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