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オランダ・エールディビジ第29節 ヘラクレス-ヴィレムⅡ(1-0)

ホームでの残留争い直接対決で絶対に負けられないヘラクレスは、いきなりタメルスと平山の2トップにタンゲのトップ下、そして3バックという3-5-2のフォーメーションで挑んできた。
これまでのヘラクレスの連敗は、PSVとの善戦以降は内容がぱっとしない試合が多く、それもほとんどが中盤で対抗できなくて平山が1トップで完全に孤立という形だったので、今回は中盤を捨てて3バックのマンマークでがっちりと守り、攻撃はツインタワーとタンゲの攻撃センスに狙いを絞った感があったのだが、この策が見事に当たった結果となった。
確かにヘラクレスは序盤こそヴィレムⅡの攻勢に圧倒されたのだが、ボールを奪ってから速いタイミングでのパスやフィードでツインタワーに当てるヘラクレスの攻めにヴィレムⅡのバックラインが徐々に下げさせられてヘラクレスのプレスが復活し、後半に平山が下がって守りきる手段に出た時までは、ほぼ互角以上の試合内容を見せることが出来ていた。
平山は後半7分の決定的なヘディングをGKに片手一本で止められ、後半28分に守備固めのために代えられはしたものの、先に相手に体を当ててのポストプレイや、善戦からのチェイシングといった点を取る以外のプレイに関しては確実に向上が見られ、それほど失望する出来では無かったように思う。質はようやく伴ってきたのだから、次は量を増やしてより決定機を増やしていってもらいたいところだ。もちろんその前にクラブの残留が先だが。

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