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イングランド・プレミアリーグ アーセナル-ボルトン(1-1)

体調不良中につき、また中田についてのみ。
この試合の中田は、かなりプレミアに慣れてきたのかフラフラした勝手なポジショニングをせずに、守備ではまだ1対1で簡単に交わされてしまう場面が見られたものの、90分間常に自分が担当するゾーンを他のボランチと同じラインの高さで守り、ボールホルダーに対しても忠実なコース切りを徹底していて、アーセナルをロスタイムまで0点に封じ込める安定感を担っていた。
攻撃面でも、カンポよりもボールをつなぐ意識の高いファイが中盤の底にいた事や、中東合宿でコミュニケーションが図れた効果もあったのだろうが、中田のポジショニングが今までのようなボールホルダーよりもちょっと前に出て短いパスをもらいたがる動きではなく、前へのパスの選択肢が無かった場合や相手にすぐカットされた時にフォローが出来るような、やや後ろ目のポジションを取るようになったおかげで、かなりボールを触る回数は増えてきたように思う。
ただ、早い時間にボルトンが先制点を奪ったこともあって、その後は前線に抜け出すような動きがほとんど見られず、攻撃面でのプラスアルファをあまり見せられなかったのは残念ではあったが、中田の運動量のポテンシャルからすれば後半での大活躍も可能なはずなので、早く守備面で余裕を作って攻撃への意識を増やして欲しいものである。

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