リーガエスパニョーラ第21節 マジョルカ-バルセロナ(0-3)

久々に大久保先発の試合を観戦。と言っても、録画ミスで後半30分ぐらいまでしか見られず(涙)。
バルサは国王杯での疲れがあるのか、いつものようにラインは高いけれども選手のフリーランの量に乏しく、前半途中までは果敢にラインを上げてコンパクトな陣形を保ち、相手にボールを持たれても最後までマークに食らいつく守備を見せたマジョルカが互角の試合運びを見せることが出来ていた。が、それがずっと続かないのが今のマジョルカで、25分を過ぎてバルサがボールをキープし始めるとライン裏への飛び出しのチェックが甘くなり、デコの浮き球に走りこんだジュリに先制点を決められてしまった。
攻撃面でも、最初こそビクトルの競り合いから大久保が裏に出たり、バルサの高いラインを狙う攻めでチャンスの足がかりを作りはしたものの、中盤から前のコンビネーションが確立できていないために、バルサに押し込まれ始めると中盤でいったんボールをこねてパスを出す場所を探す場面が多くなって、直接点につながるような早い攻撃を見せられなかったのは残念だった。
後半もスタートから積極的に攻めて高めの位置でボールを支配するのだが、やはり前線との息が合わない場面がバルサに比べてあまりにも多すぎ、完全な決定機というものが作れないままにトゥッシオが2枚目のイエローで退場、その直後に交代で入ったメッシに2点目を決められてしまって万事休す。改善の兆しはあるがまだまだマジョルカには課題が多いことを実感させられる試合だった。
大久保はそんな中でもファイトのあるプレーを見せ、微妙な判定でオフサイドになりはしたものの2度ほど良い飛び出しがあったり、サイドでは味方のフォローが無い中で個人技で果敢な突破をしてみたりと、バルサ相手でも能力的に通用する資質を証明していた。が、調子に乗りすぎてしまうのも大久保の悪い癖で、サイド突破を見せた後は1.5列目の位置で足元にボールをもらいたがり、裏への動きを期待する味方との息が合わない場面も目立ってしまっていた。まずはきちんとチーム内での意思の疎通を頼む。