スコッチ・プレミアリーグ第23節 マザーウェル-セルティック(1-3)

得点こそ1-3とセルティック快勝とマスコミに書かれるぐらいの結果となったが、セルティックは終始ホームのマザーウェルの鋭い出足とプレスに最後まで苦しんだ試合となった。
セルティックはバルデとマクナマスが欠場し、キーンも引っ込んでヴァーゴとヴァルガのCB、そして左SBにはカマラが復帰して中村とマロニーが左右逆に配置された形での試合だったが、相手ボールになった時のDFの引きがあまりに早すぎて中盤のプレスが効かず、中村も風邪でコンディションを崩していたのもあってか左サイドでカマラとともに押し込まれ、セルティック得意のパス回しが長く続かずにペースを握れないままの試合となってしまった。
それでも、カウンターからズラウスキーが先制点を決め、中村と交代で入ったマクギーディーが1得点1アシストの活躍を見せて決定力の差でセルティックが勝ちはしたのだが、CBにフィジカル的な問題は無かったもののラインの押上げを始めとして、失点場面に象徴されるマークの受け渡しやポジショニングの分担がはっきりしない不安定さはこの試合を通じて拭い去ることは出来なかった。
中村にとっても、コンディションを割り引いても受けに回ったときの対人の弱さを久しぶりに晒してしまった試合だった。マクギーディーの活躍もあってスタメンフル出場はいつでも確約されているわけではないんだと鉢巻を締めなおして、コンディションを早く整えて次節の準備をしてもらいたいところだ。