オランダ・エールディビジ第20節 RBC-ヘラクレス(1-2)

アウェイとはいえダントツ最下位のRBCとの対戦とあって、前半からヘラクレスがタンゲやクアンサーらの中盤のキープ力で上回り、25分には右サイドに展開してSBヤンセンからのクロスを平山が頭ひとつ抜けたヘディングで先制点を決め、前半終了間際にはCKからファーにいたヌルメラがGKに当てながらもボレーを入れて2点目と、完全にヘラクレス楽勝ムードで前半を折り返した。
しかし、後半になると前半は引き気味だったRBCの動きが良くなり、ヘラクレスのプレスの出足が後手に回って前半とは全く違う試合内容になって1点差に追い上げられ、平山が後半23分にタメルスと交代してもペースは変わらなかったのだが、ヘラクレスはGKピーケンハーゲンの奮闘や運もあって何とか逃げ切りを果たすことが出来た。
後半にアップアップになってしまったとは言え、前半20分から終わりごろまで見えた、平山のポストプレイから裏へパスを出すという攻撃の形は、今までのとにかくロングボールを平山にめがけてこぼれ球を拾う今までの形に加え、さらに攻撃の幅を広げる可能性を見せることが出来たように思う。まだそれが長時間続かないのは課題ではあるが、そういった狙いは今後も続けてもらいたいところだ。
平山については、得点は実に見事だったしAZやウィレムⅡ戦に比べれば最下位相手とあってまだポストプレイも余裕で行えていたが、2人にマークされて下がってボールを受けようとした時に、動きを読まれて先にカットされる場面が何度かあり、ポストを受ける形以外にも相手の動きを外すような予備動作が足らない欠点も見えてしまった。まだまだ一歩一歩前進あるのみだ。