スコッチ・プレミアリーグ第22節 セルティック-キルマーノック(4-2)

FWのズラウスキーが復帰してキーンがCBに入り、左SHにマロニーが戻った、セルティックのこれからのベスト布陣と言えそうな面子で戦ったこの試合、マスコミの報道で周知の開始わずか3分での中村のFKによる得点があったせいか、その後はキルマーノックが果敢に攻めてくれる展開となり、PKやヘッドでスペースが出来たセルティックにとっては二桁得点を挙げてもおかしくないくらいにチャンスが作れた、見る側にとっては楽しい試合となった。
セルティックにとってもスペースを作る動きがうまいズラウスキーが復帰し、ボールを持ちすぎる傾向のあるマクギーディーに代わってマロニーがSHに入った事で中盤の流動性が高まり、空いたスペースを使うウォレスやテルファーのSBの攻撃参加も頻繁になり、後半こそやや息切れはしたものの中村も気持ち良くプレイをしているように見えた。
まあ中村自身としては足元で遊んでいる間にボールを失う事も多かったが、それだけ非常に多くのボールを触っていて精神的に良くも悪くも余裕があった証でもある。また守備面でも、自分のゾーンではある程度しっかりした守りが出来ていて、もう一つのシュートが決まっていれば今期最高の試合だったろう。
ただ、当然そうなると相手にもカウンターのチャンスは増えるわけで、キーンのCBは足元は安定していてボール離れも良いのはいいが、やはりバルデに比べるとフィジカル面や高さで弱く、ウォレスやペトロフがCBのカバーに入ってもあまり守備能力的には貢献できない事もあって、今後この形で行くならばきっちり攻め勝てないと厳しい事になってしまいそうだ。
まあ、今期のSPLであればいいのだが、来期のCLを考えれば攻めダルマだけではとうてい勝ち抜けないわけで、欧州でも十分通用する攻撃陣はともかくとして、後ろの4人についてはキーンのポジションも含めて考える余地が大きいように思う。怪しい機械翻訳のような日本語サイトはともかくとして(笑)、金があるのは間違い無いので何とかして欲しいところではあるが・・・