オランダ・エールディビジ第17節 ウィレムⅡ-ヘラクレス(1-2)

平山の3試合連続ゴールという事でマスコミ的には盛り上がった試合ではあったが、平山の出来もチームの出来もそれほど良くは無くて勝ち点3を取れたのはラッキーだったねと言うしかない内容であった。
平山は今日も先発で、スライテルとヌルメラを従えた3トップのセンターでの起用ではあったが、開始わずか2分でのスライテルのゴール以降は完全にウィレムⅡに試合を支配され、ヘラクレスはボールを奪っても中盤でつなげず、ユトレヒトから移籍したタンゲにボールを集めることすら出来ずにひたすら前にアバウトなボールを蹴り出すだけが精一杯という情けない状態に追い込まれてしまった。
平山もチェイシングこそまずまずの動きを見せるようにはなったが、アウェイの厳しいプレイ状況の中できちんとポストプレイをして攻撃の起点となる働きは無理なようで、アバウトなボールに対して反応早くポジショニングを取ってヘッドで競り勝つといった、チームが期待するようなプレイはほとんど見せられなかった。
そんな中で、後半の21分に訪れた2チャンス目といっても良い機会でヌルメラのクロスをファーで受けて、フリーな状態の胸トラップからGKが出てきたところを見極めてニアに決めたシュートは試合内容からすると申し分の無い結果だと言え、試合を通しての課題を再チャレンジする機会をゲット出来たのは極めて幸運だったと言えよう。
もちろん、昨日大久保の股抜き失敗を見ただけに、最近とみに落ち着きを増した平山のシュート能力を褒めなければいけないのだが、これからAZやフェイエと強豪が待ち受けているだけに、手放しでの賞賛はこれらの相手での結果を待ってからでも遅くは無いであろう。フェイエ戦での日本人ダービーの実現が本当に楽しみである。