フランス・リーグアン第20節 ルマン-メス(2-0)

この試合では松井は4-2-3-1の左サイドで先発。1トップにはバングラが入ってロマリッチがトップ下に入る布陣。対するメスは久しぶりに見るアンジョンファンが右ウイングに入っている。
下位のチーム相手のホームゲームとあってルマンが押し気味に試合を進め、結果的に2-0では勝ったものの、攻撃の形が作れないことは相変わらずで、バングラやロマリッチが左右の裏のスペースに流れてボールを受ける形が多くて、中で起点を作って左右に回すような展開になかなかならずに良いサイド攻撃を仕掛けることが出来なかった。まあ、それよりもメスのほうがまともな攻撃になってなかったので助かったのだが。
後半になってロマリッチに代わってデメロが入ったのでようやく中で勝負できる選手が出来たことでクロスからの先制点が生まれたが、その分中盤の枚数が薄くなって守備が弱くなり、メスの逆襲を何度か受けてしまった事は今後どういう戦いでいくかという意味で悩むところだろう。
松井は、フリーランニングを仕掛けてもなかなかボールが回ってこなかった今までのチームにややあきらめがあるのか、積極的に裏へ走るよりも中に入ってプレイする形が多く、その割にはその動きが有機的に連鎖せずに終わってしまう事が多かった。後半になってスペースが生まれてからはようやくサイドで生き始めて先制点の起点になったが、サイドでボールを持っても足を止めて突っかけて取られてしまう事が何度かあり、総体的にはあまり攻撃に利いていたとは言いがたかった。
まあ、松井は単独で打開するよりはあくまでチームが良い形で攻めている中にあってアクセントとして輝く選手であるのも確かで、チームが良くなることと鶏と卵になってしまうのが悩みどころだろう。それだけではダメなのが外国人選手の宿命ではあるのだが・・・