今日の戯言

今日は高校サッカーの野洲対多々良学園の試合を見ていたのですが、野洲のサッカーが想像以上に良くて驚いてしまいました。
今までも、山城高校のように選手個人のドリブルなどを前面に押し出していたチームもあったのですが、野洲の違うところはドリブルとパスの判断が出来ていて、しかもベクトルが常に前を向いている、それでいて守備でも自分のゾーンにいるボールホルダーを積極的にチェイシングする決まりが出来ていて、まさに高校サッカーレベルでのブラジルと言っても良い内容を見せていたところです。多々良学園もそれほど悪い内容のサッカーを見せていたわけでは無くて後半の最後には野洲を圧倒したのですが、それまでに個人のドリブルや狭いエリアでのパス交換で数的優位の状況を作り出す野洲に対して、対応する時間が遅すぎましたね。
個人では、野洲の青木や乾がそのドリブル能力で十分持ち味を出したのに対し、多々良のハウバート・ダンはそれほどいいところがありませんでしたね。ハウバート・ダンについては、身体能力はかなりのものを持っているのは確かですが、それほどシュート技術が無さそうなのでDFとして鍛えればよさそうな気もしますが、どこかJへの進路は決まっているんでしょうかね?
これで、決勝は鹿児島実業対野洲になったわけですが、誇張なしにプチドイツ対ブラジルといった趣の試合になるわけで、これは非常に楽しみな対決になりました。野洲も、多々良学園相手には圧倒する内容は見せていましたが、個々のフィジカルやキープ力で勝る鹿実を相手にした場合には、それまでのサッカーの土台が根底から覆される可能性もあるわけで、案外決勝戦は一方的な展開になってしまうかもしれませんね。当然、希望としてはそうならない事を願ってはいるのですが・・・
ところで、今日の高校サッカーは視聴システムの設定の関係でアナウンサーや解説の話がまったく聞こえなかったのですが、ぶっちゃけ物凄く快適でした(笑)。海外のサッカーだと結構試合自体は退屈なものになる事が多いので解説は必要だと思ったりするのですが、国内だと本当にいらないかもしれないなあ(苦笑)。