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ドイツW杯・アジア-北中米カリブPO バーレーン-トリニダード・トバゴ(0-1)

アウェイを首尾よく1-1のドローで終わらせたバーレーンは、当然この試合はまず失点しない事を念頭に置いた戦いを選択した。が、誤算だったのはトリニダード・トバゴのポストプレイへのチェックが早くてボールの競り合いにも強く、バーレーンがほぼ1トップであとは守っていたために、ほとんどカウンターの場面を作れなかった事だ。守備でも、トリニダード・トバゴのキープ力の前に中盤でボールを奪う事が出来ず、ほぼ自陣にべったりと引いた状態にされてしまったために、余計にカウンターの威力が落ちてしまっていた。
ただ、トリニダード・トバゴの攻めが、パスを速く回してサイドに展開するような事も無く、ロングボールを前に送ってセカンドボールを狙う単調な攻撃だったためにバーレーンのポジショニングが崩れず、セットプレイ以外に失点する気配を感じさせなかった。それだけに、後半早々にCKからボールを見てしまって長身DFのローレンスをフリーにさせての失点は痛すぎた。
これで、トリニダード・トバゴは攻める必要が無くなって引いてしまい、そうなると身体能力に劣るバーレーンは相手の穴を突く事が難しくなってしまう。それでも前線のスピードを生かして相手の裏を突いてからの決定的な場面を作りはしたのだが、その数少ないチャンスも決める事が出来なかった。ロスタイムにGKが蹴りだそうとしたところをカットしての得点が認められなかった事をバーレーンが抗議しているが、まあ無茶な要求だろう。
トリニダード・トバゴも勝ったとは言え、アジア5位のバーレーンと接戦を演じたようにチームのレベルはそれほど高くなく、個人の突破能力は高いがパスの組み立てが遅く、またセットプレイの精度もそれほど良くないので本戦での活躍は現時点を見る限りでは難しそうだ。ただ、もし日本が本戦で対戦するとしても、引いたトリニダード・トバゴに対して点を取るのは厳しそうではあるのだが。

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