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J1第27節 千葉-横浜FM(2-2)

言うまでも無くフクアリこけら落しで相手は今年は低迷しているとは言えライバルである横浜という好カードで、観客は8割方埋まっている盛況ぶり。千葉は巻と林の2トップで、横浜は坂田と大島の2トップ。
前半は完全にジェフペース。横浜は中盤を逆三角形にした3-5-2で来たが、セリエのプロビンチアに多いこのフォーメーションは、3バックがFWに厳しいマークをしてラインを高く保ち、ポストプレイが出来るFWがいないと中盤が間延びしてしまうのだが、横浜の前半はまさにその両方が欠けた状態で、大島はろくにパスをもらえずDFもスペースを埋めているだけで、ジェフのサイドを中心とした攻撃に防戦一方だった。これで前半はセットプレイからの1点に抑えた事は、横浜にとって幸運以外の何物でもなかった。
横浜は前半途中から通常の3-4-1-2に戻し、後半からはキープが出来る山瀬を入れた事でリズムを取り戻してペースが落ちたジェフを攻め立て、山瀬のクロスのこぼれ球をドゥトラが見事なミドルを叩き込んでからは怒涛の攻撃を見せたのだが得点できず、このまま引き分けで終わるかと思われた43分にようやくセットプレイでチャンスを得たジェフがCKからのこぼれ球からハースがクロス、これを巻が押し込んでリード、しかしすぐにドゥトラからのクロスを坂田が受けてDFを交わしてゴールと、激しい試合の動きを見せてドローで終了した。
まあ前半と後半の対照的な試合展開からしてドローは正当な結果だと言えるのだが、前半の横浜の戦術ミスをうまく突けずに引いて守る横浜に対して細かいパスに固執しすぎた攻めと、82分でリードしておきながらマークミスで同点に追いつかれたジェフのもったいなさが印象に残った試合だった。横浜はドローに持ち込んだとは言え、FWの得点力不足をフォーメーションで何とかしようと言う岡ちゃんの苦しい気持ちを感じざるを得なかった90分だった。やはり王者を奪還するにはFWの補強しか無いのか・・・

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