W杯欧州予選グループ7 セルビア・モンテネグロ-ボスニア・ヘルツェゴビナ(1-0)

セルビア・モンテネグロと勝ち点では3あるが、当該成績がドローなので勝ちさえすればプレイオフ以上の成績が望めるボスニア・ヘルツェゴビナが、セルビア・モンテネグロとアウェイで直接対決をする最終戦の大一番。当然、ベオグラードのツルベナ・ズベズダスタジアムは超満員。
試合は最初から互いにガツガツと音がするような激しい試合で、これはかなり厳しい試合になるのかと思ったが、8分に右からのクロスを長身ジキッチが落としたボールをケジュマンが押し込み、そこからはセルビア・モンテネグロの攻守の切り替えの早さにボスニア・ヘルツェゴビナが全く抵抗できず、前半はひたすらセルビア・モンテネグロが圧倒する展開に終始した。
後半も15分を過ぎると、前半はDFの位置に入っていたバルバレスが中盤に上がり、ややペースが落ちてきたセルビア・モンテネグロを押し込み始めるが、それでもなかなか決定的なチャンスを作れず、85分にセルビア・モンテネグロCBのヴィキッチが2枚目のイエローで退場するものの、セルビア・モンテネグロの厳しい守備を最後まで崩す事が出来ず、セルビア・モンテネグロがW杯の切符を手にした。
ボスニア・ヘルツェゴビナは戦力の厳しさゆえに、タレントであるバルバレスやサリハミジッチを最前線で使う事が出来なかった事が結局得点力の不足につながってしまった。とは言え、ホームでの試合と言うアドバンテージはあったにせよ、セルビア・モンテネグロの攻守にわたる厳しい姿勢は素晴らしく、ボスニア・ヘルツェゴビナの得点機会を可能な限り減らす目的を見事に果たした試合だった。残念、オシム、おめでとう、ピクシー。