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フランス・リーグアン第9節 ルマン-パリ・サンジェルマン(0-0)

攻撃陣にタレントを揃えて上位をがっちりとキープしているPSGをホームに迎えてのルマンにとっては試練の一戦。松井は4-4-2の左SHとして出場。
PSGのカルーやパウレタ、ドラソーという代表クラスの個人技の前にルマンは守備的布陣を余儀なくされ、ルマンの欠点であるボランチのペリアタンベとトマスが右利きである事から左にボールが出せず、なかなか松井のアイデアを生かしきれない上にPSGのラインを駆使しつつも忠実なマークにカウンターが出せず、かと言ってPSGも攻撃は足元へのパスからの個人突破に頼る部分が多くてルマンの厚い守備を崩せず、90分間ほとんど得点の匂いを感じさせない試合に終わってしまった。
松井はややスペースが空いた後半にこそボールを触る機会があったが、前半はひたすら無為な上下運動に忙殺され、後半にはプレイのキレを落としてしまっていたのは残念だった。それでも88分の交代まで、走る事をさぼる事無くボールを回すPSGの選手へのカバーを怠らなかったのは誉めるべき点だろう。チームに攻撃の変化を与えられる松井を生かすためには、決してこのポジションがいいとは思えないが、そこで使われている限りはポジションに求められる役割を果たす事は重要な事だ。この経験を代表で発揮してくれる事を期待。

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