フランス・リーグアン第7節 ルマン-ソショー(2-1)

と言うわけで後半のみの観戦となったわけだが、それだけでも松井のレベルアップを感じる事が出来た試合だった。
今までの松井であれば、左サイドに張ったままでボールが来れば輝いたけれども、それ以外は正直言って消えた存在だったのだが、この試合では相手ボールになるとまず守備に下がってコースを切り、味方のボールになればフリーな場所に進出し、時にはトリッキーなパスやドリブルで攻撃のリンクとしてきっちり仕事をこなしていた。
どっかの代表の左サイドを見れば分かるとおり、最初からやたらと高い位置に張っているポジショニングは、現代サッカーでは守備の穴兼攻撃の停滞になってしまうのが常であり、守備から攻撃へと素早く移れる献身性と持久力が求められている事を考えれば、非常に良い進化を見せていたと言えるだろう。もちろんそれはルマンのチーム全体が体現している事であり、守備のときは必ず数的優位を作って連動したアタックを見せているからこそ、昇格チームでありながら2位と言う順位を保てているのは間違い無い。
ただ、後半のデメロのアクロバティックな得点の裏にどフリーでいたり、シュートがインにかかって惜しくも外れたりと松井には個人的な運が無かったが、チームとして言えば十二分の働きだったと言える。休養して万全で臨めるはずのPSG戦では、是非とも得点を期待したい。