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今日の戯言

さて、昨日は馬鹿試合と書いてしまったホンジュラス戦ですが、宮本の談話や16:9のワイド画面で見たケットシーさんの戦評などを見ると、一応は高いラインを保とうとしていたようですね。4:3画面で見ていた私にはあんまりそうは見えなかったのですが(笑)。
宮本はもう少し守備ブロックを下げても良かったかもと語っていますが、確かにそうすると多少相手に与えるスペースは少なくなるかもしれませんが、今までのアルゼンチン戦なんかを見ても、結局は1対1で負けて他の選手が対応につり出され、出来た穴を埋めるために右往左往している間にフリーな選手を作ってしまって失点というパターンになるのは目に見えています。日本も前半途中から3ボランチの形にしたので安定したと評価されてるようですが、後半リードしてからの守備的な布陣での安定度はお世辞にも高いとは言えませんでしたし。
こういう個人技で勝っている相手の場合の対処法は、まずトルシエジャパンのようにオフサイドラインを利用した組織的なプレスをかける方法があります。親善試合でもボリビアやジャマイカ、パラグアイあたりに完勝している通り、相手に強力なドリブラーがいなければ、ひたすら中盤で数的優位を使って囲む>相手はボールをうまくつなげられずに縦へのボールに頼る>オフサイド、といった罠が本当によく機能していました。しかし、ジーコジャパンでこの方法を採用する事はまずあり得ません。
もう一つは、テクニカルファールとセカンドアタックを徹底させる方法です。南米やアフリカ系のチームを相手にする時は、ボールを奪うどうこうよりも、いかに相手を調子に乗らせない、相手のリズムにさせないかという点が重要になって来ます。この点でモデルになるのはイタリアのプロビンチアクラブの戦い方でしょうね。
つまり、数的不利の状態であったり、パスを回されそうな状況であれば、まずファールで止めて守備陣形を整える、一人がマークに行って勝てなかったとしても、バランスを崩させるところまでは最低限の抵抗をし、その間に2人目の選手が来てボールを奪ったりパスコースを読んでカットするといった、状況に応じて意思が統一されたタスクを徹底する事です。ジーコジャパンが目指すならおそらくこちらの方法なんでしょうが、昨日の試合もメキシコ戦も、1人がアタックに行っても回りが傍観していたり、2人同時に当たって同時に抜かれてしまったりと、そういった形での意思統一や連動性と言ったものは皆無でした。
まあ、ジーコジャパンが集合の度にガラガラポンになるチームというのも、急造ボランチコンビ4バックがどうなるかというのも今まで十二分に見せ付けられているので、当然この試合だけで突然変異するはずも無かったわけですが、さすがにここまで同じ繰り返しだとねえ・・・馬鹿と書きたくもなるっつーもんですよ(笑)。あとは、W杯前の合宿できっちりと話し合い、親善試合をギリシャ戦の前のメキシコ戦のような糧となる試合に出来るかどうかしか無いんでしょうか。
そしてそんな呑気な事を言ってる場合じゃない欧州予選ですが、注目のウクライナ対トルコはトルコが勝ち、ロシア対ポルトガルはドロー、スペイン対セルビア・モンテネグロもドローとなりましたね。このウィークで、オランダ、ポルトガル、イタリアはほぼ王手となりましたが、イングランドとスペインはプレーオフが濃厚になってきましたねえ・・・ 他の組や2位争いはまだまだ混沌としていて、熱い戦いが続きそうです。

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