J1第20節 鹿島-新潟(7-2)

鹿島がCBの2枚ともサブメンバーの先発と言うことで新潟にとってはチャンスの試合。そしてそれは7分のカウンターからの先制点となって一時は結実するのだが、鹿島のポジションチェンジからのパス回しに新潟の守備はただ立っているだけになってしまい、それでも何とか30分までは耐えていたのだが、鹿島の1点目以降はほとんど為すすべがなく、当たり前のように点数を重ねていってしまった試合だった。
こういうドン引きの試合をやるなら、北朝鮮のように豊富な運動量による徹底したマークと愚直なまでのボールホルダーへのチェックが必要なのだが、当然この日の新潟はそのどちらも無くて、よく7点で済んだなと思えるぐらいのピンチを産んでいた始末で、鹿島の勝ちは全くの必然であったと言える。しかしここまで内弁慶なチームと言うのも日本じゃ貴重だ(笑)。
鹿島の攻撃も、新潟が余りにふがいなかったとは言え、小笠原が復帰してボールが落ち着く事によってさらにアレックス・ミネイロや本山とのパス回しが生き、安定したポゼッションによってSBがどんどん上がれると言う風に、全てがうまい事回る好循環が生まれていた。鹿島のこの勢いが簡単に無くなる事は考えられにくく、小笠原の残留が確実となった今、鹿島が優勝戦線を最後まで引っ張っていくのは間違い無さそうだ。