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今日のツールドフランス

スプリンターが絶対に逃さない最終ステージと個人TTを残した、逃げ選手にとっては最後のチャンスと言える第19ステージ。まずはペレイロ、グエリーニ、ペッリゾッティ、カザールの4選手が逃げ、そのすぐ後をフレチャやウェーニング、シャヴァネルといった今大会で好調な10選手が追走すると言う展開で始まる。ディスカバリーはアゼベドが前にいるという事でゆっくりとメイン集団の前にいる。
序盤は合流すると見られていた先頭集団と追走集団だが、追走する方が思惑がバラバラでなかなか前に追いつけず、そのまま4人が逃げた状態でゴール前60km地点で後続に2分、メイン集団とは8分戸の差をつけた状態となる。しかしペレイロがマンセボーの総合順位を脅かし始めたので、メイン集団はイレス・バレアレスチームが慌てて引き始める。さらにはモローのクレディ・アグリコル、ライフェマーのゲロルシュタイナーまでもが引きに参加する。
追走集団の中ではコンメッソが積極的に逃げようとするが、特に勝つ気のないアゼベドなどがひたすら後ろにつくだけの動きをするために、差はなかなか縮まってこない。メイン集団も6分差程度をキープして総合順位が危険になる可能性が低くなったためにペースは停滞する。そしていつしかゴールまで残り5kmのところまで迫る。
2kmを切るといきなりグエリーニがスパート、残りの3人は見合ってしまって完全に出遅れる。そして35歳のグエリーニはそのまま逃げ切って驚きのゴール。そしてメイン集団では久々にポイントを稼げるスプリンターのチームが引いて、マキュワンが14位、ハスホフトが15位でゴールした。
明日はとうとう個人総合争いでは最後の勝負のタイムトライアルだが、誰が勝利して意地を見せるのか、また総合3位以下の争いがどうなるのかが見ものである。

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