今日の戯言

今日は実はとある場所で横浜Fマリノス対バルサの試合を見ていました。試合結果こそ3-3のタイスコアだったわけですが、試合内容自体はやはり主力が抜けていると言え世界のバルサとでは差があったと言わざるを得ませんよね。
1対1での個人能力は仕方ないにしても、やはり気になるのは記者会見でも中田が話したような攻撃のスピード、それもただボールを奪ってハーフカウンター一辺倒というトルシエレベルの話ではなく、どこからでも突然攻撃がスピードアップするような場面が作り出せるところに違いを感じますね。
それにしてもJリーグの中でも早い攻撃に主眼を置いた横浜でさえここまでの差を感じてしまうのですから、某国代表とガチンコで対戦したらどういう事になるのか・・・もうすぐコンフェデが始まりますが、アジアのレベルで考えていては手も足も出ないような相手と対戦して、1年後の本番への良いショックを受けて欲しいものです。
さて、オランダ相手に派手にショックを受けたであろうワールドユースについてpermanさんより。

さて、今回のワールドユース、対オランダ戦についてはちょっと厳しい評価ではないかと思いカキコさせていただきます。
ご指摘の通りオランダと日本では全てにおいて大人と子供であり、全くレベルが違うということはどなたも異論がないと思います。しかし結果として2-1に持ち込めたことについてはもっと評価すべきではないでしょうか。
前半2-0になった時点で誰もが絶望的な気分になったと思いますし、私は以前のA代表の対フランス戦5-0を脳裏に浮かべていました。下手したら10-0でもおかしくないように思えましが、ここでオランダはペースダウン。まあセイフティーリードでケガもしたくない、ほかのチームに情報を与える必要もないしダラダラしていてもスキがあればいつでも得点できるという所でしょうか。大人の判断かと思います。
対して日本。白旗を掲げて戦意喪失と思いきや、何度か攻撃を見せるではありませんか。可能性は限りなく低くとも攻め続ける姿勢には頭が下がりました。
前半間際の交代はおそらく苔口のケガではないでしょうか。彼は交代前に何度か踏ん張りが効かずバランスを崩していましたから。
いずれにしても格の違いを実感した前半でした。
後半、おそらくオランダは今後の試合のためにも、もう一度気を引き締めて1点取る形で終えようとするのではないかと思いながら見ていましたが、一度落としたペースがなかなか上がらない様子。逆に日本はあれだけ振り回されて疲労困憊かと思いきや、相変わらず人数をかけてのプレッシングは健在でインターセプトも出来るようになってきました。
平山の得点については相手ディフェンダーの甘いチェックのおかげかと思いますが、それ以降もとにかくゴールに向かう姿勢はどこかのA代表とは違いますね。
結局同点には持ち込めなかったものの、彼らの納豆のようなねばり強さは評価すべきかと思います。また、特に若い世代で一度ペースが狂えばオランダのようなチームですらあのようなていたらくになってしまうとはサッカーというスポーツは本当に怖いと思いました。
とにかく負けはしたものの何かすっきりした試合でした。この試合は前半オランダの華麗且つ凶暴なサッカー、後半は日本の納豆サッカーが楽しめて良かったと思います。
ただ、今後の日本サッカーを考えるとこのレベルの差は恐ろしいものがありますね。そういう意味ではこの試合は全く楽しめないものかもしれません。私は個人的には泥臭いボランチがいたらといつも思うのです。汚れ役がいないと。鈴木啓太や今野もまだきれいすぎ。戸田選手は今どこで何をしているのでしょうか?

確かに、後半の踏ん張りには日本にも少しの希望を感じました。ただ、汚れ役については汚れるのにも経験は必要ですからねえ。国内の経験しか無かった今野が前回あれだけやれたのがある意味驚きではあったのでワールドユースでいきなりというのは難しい面はあるでしょう。
大熊采配についても、才能よりも頑張る選手重視の選考だとかオーバーコーチングだとか守備的に過ぎるとかの批判は多いですが、個人能力に差がある世界のトップクラスに対し、ともすれば線の細いサッカーをしがちな若手選手に対して「粘る事」を第一に教える方法論は、それほど悪い事だとは思いません。
オランダ戦を見ても現時点で海外に行っても勝負が出来そうなのは平山ぐらいで、まあグレーザーのコリアンスポンサー狙いがあるとは言えパクチソンのマンU移籍への話が出てくるのも、パクの攻守のどこにでも顔を出せる運動量が、数的優位が大きなカギとなる現代サッカーにおいての利点になっているという面が大きいですからね。大熊サッカーが意味するものを、どれだけ選手が自分のこれからに反映させられるかについて見守っていきたいところであります。