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リーガエスパニョーラ第38節 マジョルカ-ベティス(1-1)

18位のレバンテとは1差での最終節を迎え、4位のベティス相手とは言え何が何でも結果を出す必要があるマジョルカ、ホームのソン・モッシュは満員の赤い観客で埋め尽くされた状態。先発はここ最近と同じビクトルと大久保の2トップの4-4-2、CL争いをしているベティスはフェルナンドとオリベイラの2トップに右サイドにはホアキン左にはエドゥ、ボランチにはアスンソンが控える強力布陣。
試合はホームのマジョルカが果敢に前に出る展開で始まるが、今までのように大久保が積極的に組み立てに参加すると言うよりは、主に長いボールで大久保とビクトルが両方裏に走ってこぼれ球を拾おうとする攻めがメインで、慎重にマークするベティスを大きく脅かすところまでには行かない。ベティスはきっちりとスペースを埋めながら、マジョルカの上がったサイドを利用する早い攻撃を狙う形。
20分ごろまでは互いに素早いチェックで激しいゲームが続いたが、それ以降はマジョルカのペースが落ちてベティスがやや優勢の形になり、30分ごろからは完全にマジョルカが引き気味になってベティスの被ファールが増え始め、世界有数のフリーキッカーであるアスンソンの脅威に晒され始める。が、マジョルカも裏にスペースが出来たためにカウンター攻撃がしやすくなり、アウトにかかって外に外れたり相手に当たったりはしたものの大久保も2度ほどシュートする場面を作る。そしてレバンテがビジャレアルに勝ち越された報を聞いた観衆の大歓声の中、前半は終了する。
後半は開始早々からマジョルカにミスが続き、アスンソンのセットプレイのチャンスが多くなる。そして何度目かの8分に、とうとうFKをねじ込まれてしまう。その後はマジョルカも攻めの姿勢を見せるのだが、ベティスも高い集中力を見せるために2トップが孤立気味でなかなか攻め切るまでには至らない。大久保も反応の早いオーバーヘッドを見せるがこれもゴールを捉えられず。そしてファリノスのミドルはクロスバー。
20分を過ぎるとベティスも完全に守りを固めてしまい、26分にクーペルはビクトルに代えてトゥニを入れて中盤を強化する。ここから大久保は1トップになるが、可能性の低い裏取りの動きのみでどうしようも無い。そして33分にルイス・ガルシアと交代。さらにマジョルカはコレアも入れて何とか引き分けにという姿勢を見せるのだが、かえってベティスにカウンターから何度も危ない場面を作られる始末。
そしてマジョルカの敗色が濃厚となった43分、CKからのこぼれ球のクロスにペレイラが頭であわせてやっと同点に。あとはCL圏を確定したベティスも無理に攻めず、お互い大団円のタイムアップ。マジョルカがプリメーラリーガ奇跡の逆転残留を決めた。
今日の大久保は監督の指示なのか大久保の焦りなのか、今まで良かった形である1トップ下で幅広くボールを受けると言うよりは、裏に抜けようとする動きだけであまり効果的にボールにからむ場面を作れなかった。まあ、今日はとにかくチームの残留が第一で、その目的を果たしただけで良しとするべきか。あっ、図らずもオチが付いてしまった(笑)。

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