リーガエスパニョーラ マジョルカ-アスレチック・ビルバオ(4-3)

ルイス・ガルシアが疲労のためスタメンが外れ、大久保が13試合ぶりにビクトルとの2トップで先発し、アランゴも大怪我から復帰して左SHに入った4-4-2で挑む。
ここからは大久保のプレイを中心に時系列で。


  • ビクトルとは2トップという形ながら交互に中盤に下がってボールに触る良い関係が出来ている。マジョルカは全体がコンパクトで大久保の裏への飛び出しにも良いタイミングでパスが出る。

  • 9分に完全に裏に抜けた形から右でキープ、PA内で足を踏ん張ったところで引っ掛けられたのをうまく倒れてPKゲット。これをファリノスが決める。

  • 15分には同じように裏に出てGKと交錯するが今度はシミュレーションを取られてイエローをもらう。

  • 18分、左からのクロスをビクトルがヘッド、GKが弾いたところに大久保が詰めるがヘッドがコントロールできずにGKキャッチ。

  • 27分は右からのクロスに飛び込むが手に当ててしまい外す。

  • 35分、CKから誰かがヘッドでそらしたところにフリーでいたが反応できずにヘッドは枠の外へ。

  • そんな中、守備の集中力が欠けてポコポコと点を取られて逆転される。

  • 39分に相手選手ともめ(笑)、45分には大久保がヘッドで流して右からグラウンダーのクロス、ぎりぎりクリアされる。

  • 後半3分、ビクトルの放ったシュートが相手DFに当たってループ気味に決まってマジョルカ同点。

  • そして5分にカンパーノが右サイドで相手を1対1で交わしてクロス、ゴール前でどフリーになっていた大久保がヘッドで叩きつけて3点目。

  • この辺からエスケーロとジョレンテの高さも強さもある2トップにボールを集めだしたビルバオにマジョルカてこずる。

  • 案の定PAすぐ外でのファールからFKを決められて同点。

  • しかし17分にビクトルから右サイドに渡り、大久保の裏への飛び出しに相手DFがつられてビクトルがフリー、ヘッドを難なく決める。

  • ここからやや運動量が落ちて前に残る形が多くなった大久保が下がり、コレア投入。

  • 後はマジョルカが何とか守りきってホームで勝利をゲット。


練習でコミュニケーションが取れてきたのか、1トップで無くなった事もあるのか、若いビクトルが相棒で指示を出しやすかったのか、また戦術的に統制が取れてきたのか、おそらく全部であろうが今日の試合では今までのような孤立感が影をひそめ、これならセグンダに落ちてもルイス・ガルシアを売って大久保とビクトルでいいんじゃないかと思うぐらいチームに溶け込んでいたように見えた。
もちろん注文も無いわけではない。イエローの場面もそうだがファールをもらいに行くプレイは今の立場では避けるべきだと思うし、ビクトルの4点目の場面に代表されるように、オフサイドポジションにいてもプレイに関与しようとする姿勢は下手をすると味方の得点チャンスを帳消しにする事もあるので冷静さは失わないで欲しい。
まあ現実的にはセグンダでのプレイはクラブにとっても大久保にとっても難しい選択になるのは確かなので、あと2試合で何とか大久保自身にも結果を出してもらって残留を決めて欲しいものである。