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イタリア・セリエA第36節 フィオレンティーナ-アタランタ(0-0)

勝ち点1差でかろうじて残留圏内の17位にいるフィオレンティーナと最下位ながらヴィオラとは勝ち点3差のアタランタと言うセリエA残留争い注目の大一番、ヴィオラは残念ながら中田は今日もベンチで2トップがボジノフとミッコリという4-4-2、アタランタは今売り出し中のマキンワとブダンが2トップを組む4-4-2。
試合は完全にアウェイのアタランタが引いて守り、ヴィオラが攻めると言う形で延々と試合は進む。アタランタは激しく守るヴィオラの前にあまり有効なカウンターが出せず、ヴィオラも人数をかけたアタランタの守備の前にあまり早い攻撃が繰り出せず、パスをつないでPAの外まではボールは持ち込めてもあまり高さのある選手が前線にいないので、セットプレイまでには持ち込めてもゴールネットを揺らすような場面は作れない。
それでも20分を過ぎるとアタランタもイエローをもらうファールが増えて守備のアタックがしにくくなり、ヴィオラがシュートチャンスを作るようになるのだが、さすがはイタリア、アタランタもボジノフのオーバーヘッドに頭から突っ込むなど最後の部分で体を張った守備を見せて防ぎ、36分のヨルゲンセンのカウンターからのシュートも枠をとられられずにスコアは動かない。そして試合は膠着状態のまま前半を終了する。
後半になると両チーム共にボールの動きが速くなり、ブダンやミッコリのフリーでのシュートが炸裂するが、GKルパテッリの攻守にあったり力んで枠を外したりでジャブの応酬。そしてやや運動量が落ちてきた中盤戦ではミッコリとマルコリーニのシュートも両GKがスーパーセーブでクロスカウンター。ここでヴィオラはボジノフに代えてパッツィーニを投入。
25分を過ぎるとヴィオラも運動量が落ちて相手のカウンターに対する対処が難しくなり、ヴィオラは攻めている割に危ないシーンを作り出してしまう。ヴィオラは28分にヨルゲンセンに代えてファンティーニを入れて3トップに。そして42分にはリガノを入れてとうとう4トップにしてしまう。しかし当然中盤は機能しなくなり、アタランタもあまり攻める意思を見せないので見せ場はますます減ってしまう。
ロスタイムにはCKからパッツィーニがフリーで放ったシュートもアタランタGKカルデローニがウルトラセーブで防いでしまい、両チーム痛み分けの勝ち点1ずつを取った試合となった。しかしキエーボ、カリアリが勝ったために両チーム共に降格圏に沈んでしまう結果となり、いろんな意味で今後の流れに大きな意味を残す試合になるかもしれない。

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