今日の戯言

今日は北朝鮮対イランを見ていましたが、相変わらず北朝鮮の運動量は凄いですね。しかも、GKがちゃんとキャッチングできる選手に代わっているのでこれはなかなか大変ですよ。つーか、イランに対して北朝鮮は日本よりも良い試合をしてました(苦笑)。
さて、昨日は代表の今後に対しかなり悲観的な意見を書きましたが、希望が持てる点が無いわけではありません。それは、次のバーレーン戦は6/3に行われるというタイミングです。
今まで、ジーコジャパンで内容が良かった試合と言うと、わずかに(笑)コンフェデとチェコに勝った欧州遠征が挙げられるわけですが、その共通点と言えば、海外組が合流してから十分な練習時間があったという事です。
明確な組織のガイドラインが無いジーコジャパンでは、とにかく選手間での話し合いとコンビネーションがチーム作りの根幹なわけで、しかもそれが3年の間に蓄積されているという形跡は3バックでの守り方以外にはほとんど無く、合流する度にリセットされた初期状態から始まってしまっている事は、一次予選とこの最終予選の、まるで判で押したような内容の悪さを見ても明らかです。
ジーコは、それを考えて北朝鮮戦では国内組のコンビネーションに賭けたのでしょうが、多大なプレッシャーがかかる最終予選ではアジアカップのようには行かず、小笠原が何と言おうと(笑)やはり海外組の力無しでは厳しい事が実証されてしまい、路線を変えたイラン戦とバーレーン戦では海外組を含めた練習時間がほとんど取れず、やはり一次予選の再現に終わってしまう結果となりました。
しかし、次の試合が行われる6月は、欧州リーグの試合がほぼ終わっている時期です。イタリアとフランス、スペインは5/29が最終節とギリギリのタイミングになってしまいますが、ドイツは5/21でオランダが5/22、イングランドのチャンピオンシップは5/8となっており、小野や高原、稲本は合宿である程度のコンビネーションを作り出す事が可能です。そう考えると、バーレーン戦ではセットプレイ要員の中村は必須としても中田をサブにしてコンビネーション重視という方針がベターという見方になってしまうのですが、問題は「中田を抜きにしてコンパクトな守備を実現できるのか」という点です。
松田がセンターをやったこの前のカザフ戦は別として、総とっかえのきっかけとなったアルゼンチン戦の後半やコンフェデ、そしてバーレーン戦の後半と、日本がコンパクトな守備を見せた時には必ず中田の姿がありました。まずセーフティーに守ろうとする意識の高い宮本や福西に対し、中盤が間延びして攻撃が機能しないことを極端に嫌う中田が、具体的な指示でチームを修正しているはずというのは、ケットシーさんも指摘しておられる事です。
引いて守ってロングボールを鈴木が競ってファウルゲット、そしてセットプレイで得点と言うアジアカップパターンが通用すればいいですが、一昨日の試合を見ても、十分に相手が日本を研究してきた場合はそうやすやすと得点できない事が証明されてしまっています。次に来るバーレーンと北朝鮮戦は、引き分けで良いという試合ではありません。FWが頼りない以上、コンパクトなプレスをかけてボールを奪い、相手の守備が整わないうちにシュートするという形が求められる時間帯がきっと来るはずです。リーグが終わってからの3日間で、コンビと組織のバランスをどう取るのか、暑熱対策((C)山本)と並んで注目されるところです。