今日の戯言

もう水曜日に迫っている運命のバーレーン戦ですが、ジーコは中田ボランチの3バックで行く模様で、これは良い方向にちょっと意外な展開ですね。ただ、2ボランチの一角としてなので守備の厳しさと言う点では不安ですが、まあ小野でも似たようなもんですしね・・・
ところで、まあ結果だけを見れば最悪だったわけだし、ネット上でも評判は散々だったイラン戦ですが、最終予選全体を通じての戦略を考えた場合、今後日本が取るべき方針が明らかになったメリットもあったように思います。
まず1つは、最終予選で叩き潰すべき相手をバーレーンに絞れた事です。やはり、選手の能力や経験、選手層を考えればバーレーンよりもイランが上なのは明らかで、その意味でイランが2試合で勝ち点2しか取れていない状態だと、それ以降に3連勝しないと日本戦までにイランの勝ちぬけが決定しないために、最終戦の日本対イランがガチンコになる可能性が高くなってしまうところでした。しかも、衰えを見せていたダエイが日本戦の怪我で引っ込んでしまったために、さらにイランの戦力的な穴が無くなって来たと言えます。
また逆に、日本がそれまでに出場を決めてしまう場合もこれからの3試合で2勝1分けまたは3連勝が必要になるわけで、これまた相当難しい確率になるのは明らかです。もっとも、その皮算用も日本がホームでのバーレーンに勝たないと全くの無意味になるわけですが、バーレーンは首位に立った事で必ず気の緩みが出てくるはずです。日本は普通にやれば、よほど運に嫌われない限りはまず勝てるでしょう。
2つめは、所詮日本に策は似合わないというのがはっきりした事です。ジーコは「田中がいなかったから4バックにした」らしいですが(苦笑)、ここでもイラン戦の前に4バックを推薦する文章を書いたように、4バックを採用した事はイランの布陣を考えると当然の策で、実際イランが個人技を前面に出して攻めてくるまではそれなりに押さえていました。しかし、結局はCBがつり出されないための4バックで中澤がつり出されて失点、いつもの運も味方にならずと裏目に出てしまったわけです。いくら策が理にかなっていたとしても、実際の運用は選手の自由に任されているジーコジャパンではあまり意味が無く、よそ行きのサッカーでは女神様も振り向いてくれないんですよね。
ジーコがまた事前にメンバーを発表してしまった事に対してブーイングが聞かれるようですが、たとえ相手がどういう布陣であろうと自分達が勝ち点いくつであろうと、鈴木、田中、三都主が入った「ジーコが選んだ」ベストメンバーの3-5-2で行き、それで結果が出なければしょうがない、といった覚悟と開き直りが選手にも我々にも必要なんだって事ですな。実に悲しい現実ですけど(笑)。
あと、バーレーン戦前のつかの間の現実逃避となってしまった週末の欧州予選ですが、スイス相手に無得点ドローに終わったフランス以外は、案外あっさりと順当な結果に終わりましたね。昨日はブルガリア対スウェーデンの試合を見ていたのですが、ブルガリアは攻めてはいたもののクロスやミドルシュートの精度に欠け、逆にスウェーデンは抜け目の無い得点で危なげなく試合をコントロールしていました。やっぱり、試合を最後に決定付けるのは攻撃陣の才能なんだなあと思い知らされて、あんまり現実逃避になってくれませんでしたけどね・・・
まあ何にしても明後日の大一番ですね。明日は都合でちょっと更新は不可能っぽいですが、明後日はしっかりと戦評をアップしたいと思います。ただし、もし負けてしまった場合は罵詈雑言大会になる可能性大ですが・・・(笑)。