今日の戯言

うーん、もう一つ神戸ってのは厳しいでしょうなあ・・・
Jへの昇格については、ここでも再三書いているとおり、行政・メディア・スポンサーの三位一体での支援がまず必要で、その上同じ都道府県内でクラブを両立させるためには、それだけのキャパシティをまかなえる人口背景と、日本は民族的・階級的対立がほとんど無いので、大宮と浦和、長野と松本、前橋と高崎といった地域対立が必要になってきますし、そうなるとどちらかに報道姿勢が偏る複数のメディアも欲しいし・・・となると、地方ではかなり厳しい話になって来てしまいます。
兵庫の場合、日本海側ならともかく、阪神文化圏に属する神戸でしかもメディアが阪神御用達のサンテレビと神戸新聞しか無いと来れば、事実上神戸に2つのクラブは無理と言わざるを得ません。夢は大切な事ですが、やはりクラブの経営戦略というものを考えていかないとかりゆしの二の舞を増やすだけですからねえ。
戦略と言えば、海外への日本人の移籍もそうですね。フランス2部のルマンでは松井がかなりの高評価をもらっているようですが、カーディフで大切にされている稲本を見ても、日本人選手のレベル的にはまず2部のリーグか、オランダあたりで環境に慣れてからステップアップという形が適しているように思うのですが、今の欧州の経済状態では中田のような非常手段を取らない限り、移籍対象は4大リーグのクラブに限られてしまうというジレンマがあります。
柏のドゥドゥが13億で移籍とのニュースが入っていたりしますが、海外移籍指向が強くて複数年契約をしたがらない日本人選手の場合は、移籍金よりも放出による総年俸の削減という意味でクラブの得として考え、商売は有望な南米の若手選手で、といったような戦略も必要になって来るのかもしれませんね。その意味で、どっかのクラブのように海外選手は代理人におんぶにだっこ、というようなスカウティング能力しか持てないところは厳しくなって来るんじゃないでしょうか。