イタリア セリエA第18節 レッチェ-レッジーナ(1-1)

これは中村についてのみ。
この試合ではアウェイという事もあってか、今までのボナッツォーリの1トップの下にコルッチと並んでトップ下に入る布陣ではなく、出場停止のボナッツォーリの代わりに入ったボリエッロの下に1人で入る布陣で臨んだのだが、ボリエッロがボナッツォーリほどキープ力が期待できないので、レッチェの非常に高いラインディフェンスの前に、前線でボールをキープするか裏に抜け出す役割をせざるを得ず、大久保のような特性を持たない中村にとっては酷な役回りになってしまった。まあ、後半すぐの交代もやむを得ないだろう。PKやFKの場面も他に譲っていたために、調子もそれほど良くなかったのだろう。
そのカウンターの場面でも2度ほど危険なボールの奪われ方をした場面があり、それがもし失点につながっていれば戦犯に祭り上げる可能性もあった。それだけに、終始試合で劣勢に立たされながら引き分けに持ち込めたのは、チームと中村の内容を考えれば非常にラッキーな結果だったと言えるだろう。前線で戦う分、そこで新たに課題が発生する機会も多いわけで、それを着実にこなして行ってくれることを期待したい。