300万ヒットの戯言

って300万になったのは昨日だったんですけどね・・・昨日は帰るのがかなり遅くて、運悪くテレビをつけたとたんに0-3で負けたとのニュースを見てしまい、睡眠時間を削ってまで試合を見て戦評を書く意欲をすっかり喪失して不貞寝してしまいました(笑)。戦評を楽しみにしていた方はすいません。
試合は今日じっくりと見たのですが、まああまりにも最悪のシナリオ通りの試合でがっくりしてしまいましたよ。とにかく、相手の早いプレッシャーの前にバックラインから満足に組み立てられず、高原と鈴木の前線もほとんどボールがキープ出来ませんでした。4バックとか3バックとかいう以前の問題でしたね。選手の中では、かろうじて玉田と小笠原だけが及第点だったぐらいでしょうか。楢崎は1点目のミスが無ければねえ・・・
結局、個人能力で劣る相手に対しては、普通にプレイする以上の何かを発揮しなければ善戦の枠を超える事は出来ないわけで、その一つがトルシエのプレス偏重サッカーだったわけです。つまり、機械的な組織よりも選手の応用とコンビネーションでチームを作るジーコの場合、ドイツに勝つにはドイツ以上に日本の個人能力が上がるか、ドイツの組織を上回る阿吽の呼吸が必要だったわけで、それがベストメンバーでない4バックの日本で可能になるはずは決してあり得ないのです。
確かに、トルシエ式組織サッカーは、その組織を問題にしないサンドニでのフランスのような相手だと見事に崩壊してしまうのは確かで、その意味で中田が言うところの「組織を抜け出さなければ日本は強くなれない」という意見は実に正しいのですが、それも上に挙げた2点が成立しないと意味が無いわけです。
私が、ジーコジャパンにとって本大会はボーナスだと言っている裏には、欧州組を含めた今の日本人選手のレベルとジーコのチーム作りでは、決して欧州強豪国を上回る能力にまでチームが高みに上るのは不可能だという見切りがあるゆえだったりするんですよね。だいたい、1点目のシーンにしても楢崎に詰めていたのがドイツ選手ばっかりというところで、既に気持ちでも負けてますよ(苦笑)。
今回の試合で収穫があるとすれば、負けて悔しい思いをした選手が、このプレッシャーでのプレイが日常である世界レベルのリーグで戦う事を目指すようになるか、もっと厳しく当たるというプレイを日ごろから心がけるようになる事でしょうか。最終予選はもちろん、天皇杯に勝ち残っているチームの選手は、自分のチームでの気迫のあるプレイに期待したいものです。