イタリア セリエA第15節 レッジーナ-カリアリ(3-2)

今回も中村についてのみ。
カリアリが前節のブレシアほどマークを厳しくしてこなかった事もあって、比較的自由に動けて多くボールにからむ事が出来ていた。もちろん、それが可能になったのは中村自身の前線への飛び出しなどの動き出しが良かったからであり、キープ中に囲まれてボールを取られる場面もあったのだが、それでも決してひるまずに果敢に1対1で仕掛けていくなど、前節に途中交代を命じられた悔しさや子供が生まれた責任感からか、後半途中からはややガス切れになったとは言え、非常に積極的な姿勢が出てきたのは嬉しい限りである。ただ、ロスタイムの遅延行為によるイエローで次節出場停止になってしまったのはいただけないが・・・
ここでも散々中盤の攻撃的な位置にいる選手は前に飛び出さないとと言っているのは、もちろん点に直結する攻撃を目指すべきだという点もあるのだが、一人の中盤が前に出ることでそこにスペースが生まれ、それをカバーするように後ろの選手が上がる形を誘発する事が、チーム全体の前への推進力につながる力になると思っているからだ。
中田がフィオレンティーナで沈んでしまっている現在、最終予選を控えた代表のためにもこの勢いを持続してもらいたい。