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イタリア セリエA第13節 メッシーナ-フィオレンティーナ(1-1)

今期発の日本人スタメン対決かと思われた試合だが、柳沢は4-4-2のFWの一角として先発したものの、ヴィオラは前の3人がリガノ、ファンティーニ、ヨルゲンセンで中田はサブになったために実現できず。
試合は地力に勝るヴィオラがボールをキープする展開で推移する。メッシーナはDFラインが比較的低い位置にあるために、ボールを奪う位置が低くてなかなか相手ゴール前までにボールを持って行くことが出来ない。柳沢も試合が始まるとトップというよりはトップ下まで下がっている事が多く、相棒のアモルーゾのフォローまで行けない。しかし、ヴィオラも前の3人にほとんど連動性が無く、PA周辺までボールは持っていけても最後に崩すアクションが無い。
メッシーナもようやく15分ごろから右サイドのイリエフが高い位置に上がる場面が多くなり、そこを起点として柳沢お得意の「つなぐプレイ」からサイドまでボールを運ぶのだが、もう一つ中とタイミングが合わなかったり精度が足りなかったりでシュートまで持って行くことが出来ない。前半は、そんなこんなで互いに得点チャンスがほとんど無いままに終了する。
後半になっても試合の趨勢は変わらず、互いに低めの守りで中盤が広く開いた試合になってくる。そして9分、メッシーナの棒立ちの守備の間をワンツーで右に抜けたアリアッティが、見事にGKのニアサイドを抜くシュートを決めてヴィオラが先制する。攻撃に出たメッシーナも13分にセットプレイからチャンスを作るがGKルパテッリの反応に阻まれて得点できず。そしてヴィオラは16分にヨルゲンセンに代えて中田を投入。
しかし19分にメッシーナもDFの裏に抜けたアモルーゾがPA内で倒され(たように見えるアクション)でPKゲット。これをパリージが落ち着いて決めて同点に。そこからはホームのメッシーナが一気に波に乗り、ボールを奪いまくって猛攻を仕掛ける。しかしヴィオラも鬼人と化したルパテッリを中心に何とか守りきって30分ごろからは再び試合は落ち着いてしまう。そして試合はドローのまま終了する。
今日の柳沢は後半途中まではほとんど1トップ下、後半途中からは左SHとしてフル出場したが、中田がトップ下として働くよりは(笑)よく前線でボールを触ってアイデアのあるワンタッチパスを出していたと思う。ただ、やはり柳沢がチームに求められているものはその程度で終わるものではないので、もっとゴール前での力強さや強引さが欲しいところか。中田については・・・省略。

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