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J1第2ステージ第13節 ガンバ大阪-横浜Fマリノス(0-2)

万博にて現地観戦。が、お客さんの好みによりアウェイ側のSB席に座る。観客は13188人とガンバの試合にしては良く入った試合だが、ゴール裏はFマリ側の方が賑やかで、やはりアウェイ人気による効果だと確信させられるのがちょっと悲しい。
試合はほぼ互角の展開でスタートしたのだが、いきなりフェルナンジーニョが怪我で中山に交代してしまう。これで前線でのキープ力ががたっと落ちてしまったガンバは、DFラインを高めに保ってボールを奪っては素早くシンプルにサイドに展開して起点を作るポゼッションサッカーを展開する横浜に対し、カウンターで対抗せざるを得なくなる。
しかし、横浜もサイドからクロスを上げはするのだが、坂田と清水の2トップではシジクレイに勝てるはずも無く、ガンバも大黒が横浜のライン操作に封じられ、カウンターも中央に偏りがちになってしまってシュートチャンスまで持ち込めない。このまま両チーム共にほとんど得点チャンスを作る事無く前半は終了する。
後半になると、やや中盤にスペースが空きはじめ、両チームのゴール前での場面が多くなる。ガンバは前半にはほとんど無かったサイドチェンジが機能し始め、二川や橋本がサイドの高い位置に上がって攻撃にからんで来るようになる。が、横浜守備陣の集中力が高く、最後の場面でなかなかフリーにさせてもらえない。
そうこうする内にガンバの運動量ががたりと落ち、横浜の粘り強いプレスとマークの前にボールを失う場面が目立ち始める。そして22分に、右サイドをカウンター気味に抜け出した大橋が中にクロス、そのこぼれ球が飛び込んで来た奥の前に転がり、横浜が案の定先制する。
そこからはガンバが無理やり攻め込むものの、先制点で活性化した横浜の守備の前にほとんど何も出来ず、逆に何度もカウンターを浴びる始末。前に強い守備を誇る、ガンバの守備の要シジクレイも、ボールを横にふられてしまったのではただのでくの坊である。そして38分に、当然のようにカウンターから再び奥に決められ万事休す。
ベストメンバーから半分以上選手が抜けても、きっちりと高い位置からのプレスとサイド攻撃と言う自分達のサッカーを機能させた横浜に対し、ガンバはフェルナンジーニョが抜けてしまっただけで前線でのキープ力をいとも簡単に失ってスタイルを崩壊させたのを見ても、あくまでも戦術の浸透がベースにあって、そこの個人能力をプラスさせている岡ちゃんの手腕と、たまたまうまく行った選手配置がたまたま戦術らしきものになっていた西野監督の手腕の差を感じざるを得ない試合だった。

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