イタリア セリエA第9節 フィオレンティーナ-レッチェ(4-0)

と言いつつ、いつの間にかホームでの放映権をゲットしていたスカパーの中田の試合を見る。
これまたいつの間にか監督が交代していたヴィオラにあって、中田は今度は完全に4-2-3-1のトップ下としてプレイ。
レッチェがアウェイでありながら攻撃的なゼーマンサッカーをしてくれて、しかもヴィオラが先制点をゲットした事と、7節の試合に比べればやや中盤の位置に下がったせいもあってか、守備から前に上がるという動きの幅が出たことによって、少しだけ内容に改善の兆しは見えてきた感がある。中田自身も、マークされやすいトップ下の位置で何とかチームの歯車として生きるために、意図的に周りの上がりを促すワンタッチでのプレイを指向していて、それが1点目のヨルゲンセンへのアシストにつながったように思う。
しかし3つのアシストのうちの2つは、チームメイトのスーパーシュートに助けられた面があったのは確かであり、スペースが無い状況での漂流具合や流れからトップの位置に上がったときの役立たずさは相変わらずで、何度となくイージーなシュートを外してしまった場面も含めて、まだトップ下として確固たる地位を確立したとは言いがたいのは間違い無い。
幸い、チームは結果を出している最中であり、今の中田をスタメンから外す選択肢はまずありえない状況である。チームがこの好調を維持している間に、どこまで中田の望むチームの形を作り上げる事が出来るのかに注目である。